いったい何が起こったんだ ページ8
仲いい友達同士で固まってお弁当を食べる人たちを横目で見ながら昨日の夜ご飯の残りのおかずを口に運ぶ
美味しい。
ねぇまって、なんでほかの人たちはあんなに楽しそうにお弁当食べてるのに私達はこんなに何も喋らず食べてるのの？！
ちなみに私達とは、キヨとヒラこーすけフジ麻里の６人だ
キヨに誘われて一緒に食べることにしたけどやっぱり嫌だったの？！
呼び捨てにしていいって言うから呼び捨てしてるけど嫌なの？？
ああああ泣きそう！！
｢どうした？｣
これ以上ここにいるのが嫌でトイレに行こうとするとキヨが、え？なにこの空気の中俺置いてどっか行こうとしてんの？ぶん殴るぞ？と言いたげた顔で聞いてきた
引きつった笑みでお手洗いになんて言って教室を出る
トイレに行って手を洗ったあとにハンカチを持ってくるのを忘れてスカートで濡れた手を拭く
あーあ、スカート濡れちゃったと思いながら廊下を歩くとヒラがいた
柔らかく微笑んで私の腕を掴んで人気のない廊下の踊り場に連れていかれる
え？なになにどういうこと？？！
そして、
｢大丈夫、次は絶対守るから｣
私を抱きしめながらそう言ってヒラは教室に戻ってしまった。
へなへなとその場に座り込んで頭を抱える
鼻をくすぐったヒラの服の匂いと耳元で聞こえてたヒラの声を思い出して顔が赤くなる
｢なんなのもう｣
その声は誰にも拾われることはなく私の独り言で終わった
【いったい何が起こったんだ】
(守るってなに、私を守るってこと？私はもうわけがわからないよーー！！)
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作者名：篠原 | 作成日時：2018年1月14日 15時
