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食事を終えて薬を飲んでからまた横になると 、不思議とすっと深い眠りにつくことができた 。




どれくらい寝ていたか分からないが 、自然と眠りから冷めて目を開くと すっかり辺りは暗くなっていて 、枕元のランタンの光が淡く室内を照らしていた 。



横になったまま少し伸びをして横を見やると 、食べ終わった食器を乗せたお盆は既に片付けられていて 、寝ている間にご主人様にこの部屋に入ってこられたのかと思うと少し恥ずかしくなった 。





寝る前まで全身を包み込むようにしてあった体の怠さはすっかり抜けて 、体が少し軽くなったように感じた 。




ベッドから降りて部屋を出ると 、廊下に美味しそうな匂いがふんわりと漂っていて 、キッチンまで降りるとその正体が何なのかわかった 。





「 ご主人様 … 、」



『 おはよう 、よく眠れたか ? 』




キッチンに立って火元で何かを作っているご主人様が振り向いて 、そう言った 。




「 とてもよく眠れましたし 、お粥と薬がよく効いたみたいで … すっかりよくなりました 」




『 それはよかった 。今夕食を作ってみたんだが 、君のように中々見た目も味もいい食事を作るのは本当に難しいな … 』





そう言ってご主人様が少しだけ苦笑いをする 。



フライパンの中には野菜がたっぷり入った卵焼き 、その隣のコンロの上には野菜とお肉が入ったスープが湯気を立てていた 。




ご主人様はそう言ったけれど わたしは全然そんなことは思わなくて 、



「 いえ … すごく美味しそうですこれ 、はやく食べたいです 」




『 本当か ? 君のように上手く作りたいと思って なるべく頑張ってみたんだ 』




そう言って嬉しそうに頬を緩めた 。



食事のために食器棚を開いて お皿やカトラリーを準備していると 、ご主人様の手がそれを制止した 。




「 ? 」



『 今日は君に尽くす日だ 。向こうでゆっくり座って待っていてくれ 』




そう言われてしまってはこれ以上何も出来ず 、せめて飲み物だけでも 、とグラスとお水を入れるポットを持ってキッチンを後にした 。

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べる子ちゃんさん(プロフ) - momoさん» いつもありがとうございます ㅠㅠ しばらく毎日載せることはないですが たくさん読み返していただけると嬉しいです ! (2022年10月11日 7時) (レス) id: f6abf99b84 (このIDを非表示/違反報告)
べる子ちゃんさん(プロフ) - elmoさん» いつもコメントしていただいてありがとうございます ! 読んでいただけて嬉しかったです ㅠㅠ (2022年10月11日 7時) (レス) id: f6abf99b84 (このIDを非表示/違反報告)
べる子ちゃんさん(プロフ) - アルムさん» 初めまして ! 拙いお話ばかりですが 読んでいただいて 、感想もいただけて嬉しいです ㅠㅠ (2022年10月11日 7時) (レス) id: f6abf99b84 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 本当にこのお話大好きです💗💗べる子ニムのお話どれも素敵です!!!毎日占ツク開いてべる子さんの通知が来てたら幸せです!! (2022年10月10日 22時) (レス) @page34 id: 6f106146ee (このIDを非表示/違反報告)
elmo(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました😍 (2022年10月10日 21時) (レス) id: 37bbaba9df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:べる子ちゃんさん | 作成日時:2022年9月16日 17時

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