57話 vs木戸川 ページ9
「次の相手は木戸川清修です…」
「どこが相手だろうと関係ない。サッカーはサッカーだ」
そういう豪炎寺だが目を見開き驚いていた。
しかも夏未から決勝進出が世宇子中と聞き、いっそう気合が入る。
部活後、部室に残っていたみんなの元に宍戸が走ってきた。
「大変です!河川敷でキャプテンと木戸川清修の人たちが…!」
聞けば、木戸川の武方三兄弟と河川敷で決闘をし始めるという。
止めに行かなきゃ、とみんな部室を飛び出した。
『ちょっと待てー!』
「ストップだ!ケンカはマズいぞ円堂!」
到着してすぐ止めの声をかけるAと風丸。
しかし円堂はケンカ?とぽかんとしている。
「誰がそんなことを…」
「だって"やってやる"とか"付いて来い"とか、ものすごくケンカになりそうな感じ…だったじゃないですか!」
慌てちゃったじゃないの!と秋が宍戸に詰め寄る。
その時、上から人騒がせと声が聞こえた。
「不祥事を起こしたら、みんなの大好きなサッカーができなくなるのよ。木戸川清修のみなさんもトラブルは嫌でしょ?」
挨拶にきただけだと返す三兄弟。
そして最強必殺技を見せるといい、三人で駆け出す。
「「「トライアングルZ!」」」
「爆裂パンチ!」
円堂が対応するが、シュートが決まってしまった。
それを見た武方三兄弟は円堂を煽りまくる。
「何やってるんだ!お前たち!」
武方三兄弟が何度目かの決めポーズを決めた時、一人の少年と男の人が走ってくる。
どうやら木戸川の選手と監督らしく、三兄弟を叱った後先に戻らせていた。
豪炎寺と少し話した監督と戻ろうとした少年を一之瀬が呼び止めた。
「えっ…一之瀬か!?土門!?秋!?なんだ俺は…タイムスリップしちゃったのか…?」
どうやら秋、一之瀬、土門の幼馴染である西垣だったよう。
四人は再会を喜び、楽しそうに話していた。
〈本日は、Bブロックの準決勝!昨年の準優勝チーム名門木戸川清修と、本大会台風の目となっている雷門中の対決です!〉
ピッチに向かう雷門と木戸川が廊下で出会う。
三兄弟はこないだと同じく煽り口調で豪炎寺、円堂に声をかけてきた。
両チームポジションに着くと木戸川のキックオフで試合がスタート。
開始後すぐこの前のシュートより強いものを打ち込まれ、木戸川に先制点を許してしまった。
「豪炎寺!お前に見せてやるよ…」
「「「俺たちの力をな!」」」
武方三兄弟の高笑いが響いた。
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ゆなん(プロフ) - さくさん» えー!ありがとうございます嬉しいです( ; ; )毎日更新できるように頑張りますので、よければお付き合いください〜! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
さく - めちゃめちゃ好みのお話で一気読みしてしまいました…更新楽しみにしてます頑張ってください、! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 8d7bf43e89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん(プロフ) - 緑谷出久さん» コメントありがとうございます!源田くんまったく絡ませられてないですね…色んな人とフラグ立つように頑張ります〜! (2020年7月7日 7時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
緑谷出久 - できればでいいんですけど、落ちは、源田幸次郎君がいいです。 (2020年7月6日 22時) (レス) id: 08b72a76d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆなん | 作成日時:2020年7月1日 19時