54話 ページ6
「いいか、ここはフットボールフロンティア。お前たちは全国レベルなんだ!」
お仲間サッカーをしている場合じゃないと言う鬼道。
その言葉は雷門中に現実を突き付けるよう。
円堂にもやってみようぜと声をかけられ、半田はしぶしぶ了承した。
〈さあ後半戦が始まったー!雷門、無限の壁を破ることができるのか!?〉
しかしイナズマ落とし、炎の風見鶏、イナズマ1号とすべて止められてしまいみんなやる気を失いつつある。
「どうしたんだよ、何ヘコんでんだ!?」
円堂がゴールから叫ぶ。
「俺たちの本当の必殺技は"最後まであきらめない気持ち"なんだ!」
みんな円堂の言葉に感じるものがあったようだ。
それはAも、鬼道も同様であった。
残り時間が迫っていく中、相手のDF技にハマってしまった鬼道が高くボールを蹴り上げる。
すると紫色の光と稲妻が現れた。
ゴールから走ってきた円堂、豪炎寺、鬼道の三人でシュートを打つ。
「「「てりゃあぁああ!」」」
そのシュートは無限の壁を突き破り、ゴールに入った。
湧き上がる会場。
〈千羽山、ついに失点!無失点記録が途絶えたぞー!〉
「"イナズマブレイク"!」
毎回恒例目金の必殺技名を聞いた後、試合へと目を戻す。
残り時間が少ない中、染岡のドラゴンクラッシュがきまる。
そして鳴り響くホイッスル。
雷門は無限の壁を破り、また一歩優勝に近づいた。
試合後Aは稲妻総合病院へと向かった。
ずっと迷っていたが、鬼道からも背中を押され決心できた。
____帝国のみんなに会いに行く。
今も重症で入院しているのは佐久間と源田の二人らしく、どう言葉をかけようかと考えていたらいつのまにか到着していた。
扉をノックして、失礼しますと中に入る。
「Aさん!」
「A!」
『久しぶり、調子は大丈夫?』
突然のAの訪問に驚いた二人だが、歓迎してくれた。
しかも今日の試合を見ていたらしく、おめでとうとまで言ってくれる。
『迷惑かと思って来なかったんだけど…』
「いや、佐久間なんかAさんAさんうるさかったぞ」
「おい!源田!」
仲睦まじい二人を見てAはいらぬ心配だったなと思う。
その後も世間話をし、また来る約束をして帰ることにした。
鬼道の事はどちらからも話さなかった。
話した方が良かったのか、何が正解なのか…
Aは悩みつつも今日の勝利の喜びを噛み締め眠りについた。
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ゆなん(プロフ) - さくさん» えー!ありがとうございます嬉しいです( ; ; )毎日更新できるように頑張りますので、よければお付き合いください〜! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
さく - めちゃめちゃ好みのお話で一気読みしてしまいました…更新楽しみにしてます頑張ってください、! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 8d7bf43e89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん(プロフ) - 緑谷出久さん» コメントありがとうございます!源田くんまったく絡ませられてないですね…色んな人とフラグ立つように頑張ります〜! (2020年7月7日 7時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
緑谷出久 - できればでいいんですけど、落ちは、源田幸次郎君がいいです。 (2020年7月6日 22時) (レス) id: 08b72a76d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆなん | 作成日時:2020年7月1日 19時