86話 vs白恋 ページ38
急遽決まった練習試合。
白恋の方を見ると、吹雪はFWではなくDFにいる。
それを見た雷門は大きな衝撃を受けた。
「吹雪はFWじゃなかったのか?」
「FWだよ。吹雪くんは」
「じゃあ、あれはなんだ!」
今はまだDFなんだと言われ、意味がわからず怒鳴っている染岡。
試合開始、染岡は初っ端から飛ばしていく。
「そういう強引なプレー、嫌いじゃないよ」
吹雪は微笑んで突進してくる染岡に向かった。
「アイスグランド!」
技を出した吹雪の足から現れた氷は染岡を凍らせ、弾いたボールを胸で見事に止める。
吹雪は前線にいる味方にボールを渡すがそれはあっさりカットでき、彼以外はそれほど強くないことがわかった。
「防げるモンなら防いで見やがれ!ドラゴンクラッシュ!」
そう言い放った染岡の必殺技は、技を見切った吹雪に止められてしまう。
みんな驚いている中、吹雪がマフラーに手をかけ何か呟いた。
「この程度かよぉ、甘っちょろい奴らだ」
「吹雪くん!」
「任せとけ!いつもみてぇにバンバン点とってやるからよぉ!見てな!」
次の瞬間、吹雪は人柄が変わっていた。
白恋中に返事をする吹雪はどこか別人のようで、雷門は驚きを隠せずいる。
止めようとするもかわされてしまい、あっという間に吹雪はゴール前。
「吹き荒れろ…エターナルブリザード!」
「ゴッドハンド!」
円堂が止めようとするもゴッドハンドは割られてしまい、ボールはそのままゴールに入った。
〈ゴール!吹雪の必殺シュートが、雷門ゴールに炸裂!〉
マネージャー達も感心の声を上げている。
「俺がエースストライカー吹雪士郎だ!」
「お前のシュート、どうしても止めたくなった!」
「できるモンならやってみな」
円堂は強力な選手に出会えて嬉しそうだが、相変わらず染岡は不満げである。
やられっぱなしでたまるかとボールを蹴ろうとした時、瞳子から試合終了の声がかかった。
吹雪は目を閉じると、元の優しい雰囲気に戻った気がした。
「スゴいぜ吹雪!あんなビリッビリくるシュート、俺感動した!」
「僕もだよ。僕のシュートに触れることができたのは、君が初めてさ」
吹雪が君たちとサッカーをしたいと言ったのを聞いた瞳子は笑って頷く。
「吹雪くん、正式にイナズマキャラバンへの参加を要請するわ。一緒に戦ってくれるわね?」
「うん。いいですよ」
これで吹雪も雷門イレブンの一員となった。
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ゆなん(プロフ) - さくさん» えー!ありがとうございます嬉しいです( ; ; )毎日更新できるように頑張りますので、よければお付き合いください〜! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
さく - めちゃめちゃ好みのお話で一気読みしてしまいました…更新楽しみにしてます頑張ってください、! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 8d7bf43e89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん(プロフ) - 緑谷出久さん» コメントありがとうございます!源田くんまったく絡ませられてないですね…色んな人とフラグ立つように頑張ります〜! (2020年7月7日 7時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
緑谷出久 - できればでいいんですけど、落ちは、源田幸次郎君がいいです。 (2020年7月6日 22時) (レス) id: 08b72a76d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆなん | 作成日時:2020年7月1日 19時