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66話 ページ18

続けるか棄権をするか決めろというアフロディ、倒れている仲間たち。

このまま続けていいのか迷っていた円堂に声がかかった。



「なにを迷っている、円堂!俺は戦う…そう誓ったんだ!」


「豪炎寺の言う通りだ…まさか俺たちのためにと思ってだとしたら大間違いだ」


「最後まであきらめないことを教えてくれたのはお前だろう!」


「俺が好きになったお前のサッカーを見せてくれ!」



立ち上がったみんなは力強く円堂の名前を呼ぶ。

誰一人諦めてなんていなかった。



「まだだ…信じてくれる相棒や仲間がいる限り、俺は何度でも立ち上がる!」



そう言う円堂を見たアフロディはポジションに戻っていった。


試合が再開されるが、世宇子は雷門を徹底的に潰しに来ている。

円堂の必殺技は通用せず、残りは一つだけ。



「マジン・ザ・ハンド!」



ボールを止めようとするが未完成の技では止められず跳ね返ってしまった。

ボロボロのままの円堂を春奈はもう見ていられないという。



「ダメよ、目を逸らしちゃ」


「みんな必死に戦っているんだから、私たちもその戦いから逃げちゃいけないわ」



力強く伝える夏未と秋、そっと春奈の手を握るA。

三人を見て春奈も真っ直ぐグラウンドを見つめた。

するとアフロディが急にボールを外に蹴り出し、余裕の表情で水分補給を始める。



「あれ、変じゃない?」


『私も思う』


「確かに、試合中の水分補給は重要だけど、試合の途中に全員がベンチへ戻ってなんて見たことがない…」


「確かに…」



世宇子の様子を見て違和感を感じたマネージャー。

夏未は何か気づいたようで、三人とも来てと言い試合から外れた。


こっそりと建物内に入ると、さっき世宇子が飲んでいたドリンクが運ばれている。



「私もあれを飲めば君より強くなれるのかね」



そう看守が漏らしたのを四人は聞き逃さなかった。

あれには秘密があると確信した時、後ろからポンと肩を叩かれた。

きゃー!という叫び声と捕まえてくれ!という声により四人は追われる身となり必死に逃げる。



『(鬼瓦さん…お願い…)』



あの時背後から現れたのは鬼瓦刑事であり、Aたちは鬼瓦が中に入れるようにわざと叫んだのである。


グラウンドに戻るとそこには倒れている雷門イレブン。

ボロボロの円堂にアフロディがゴッドノウズを放とうとしたその時__前半終了のホイッスルがなった。



「命拾いしたね、雷門中」



得点は3点差のままであった。

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ゆなん(プロフ) - さくさん» えー!ありがとうございます嬉しいです( ; ; )毎日更新できるように頑張りますので、よければお付き合いください〜! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
さく - めちゃめちゃ好みのお話で一気読みしてしまいました…更新楽しみにしてます頑張ってください、! (2020年7月14日 17時) (レス) id: 8d7bf43e89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん(プロフ) - 緑谷出久さん» コメントありがとうございます!源田くんまったく絡ませられてないですね…色んな人とフラグ立つように頑張ります〜! (2020年7月7日 7時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
緑谷出久 - できればでいいんですけど、落ちは、源田幸次郎君がいいです。 (2020年7月6日 22時) (レス) id: 08b72a76d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆなん | 作成日時:2020年7月1日 19時

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