６０話 ページ12
今日も練習に励む雷門イレブン。
それを見つめるマネージャー達は、自分たちが見ているだけなのがもどかしく感じていた。
『それだったら…』
「みんなに気持ちよく練習してもらうために…」
「やりますか！」
自分たちに出来ることは選手を勇気付けること。
四人は差し入れを作ることにした。
初めておにぎりを作るらしい夏未は戸惑っていたが、教えながらたくさん生産していく。
「みんなー！」
『おにぎりできたよー！』
｢｢｢｢おぉー！｣｣｣｣
すかさず食べようとした円堂の手を夏未がはたき、手を洗ってこいという。
みんな渋々返事をして洗いに行ったが、鬼道だけは既に洗い終わっていた。
手を洗い戻ってきてマネージャーに確認させるように両手を見せる選手たち。
どうぞ、と声をかけると嬉しそうに食べ始める。
「うまかったっスー！」
「でもやたら塩辛いのが…」
「よーし！あともうちょっとだ！」
塩辛いおにぎりの正体が夏未の握ったおにぎりだと知っている円堂は、半田の声を遮るように練習再開の声をかけた。
その夜、Aは影山のことを考えていた。
あの人が今何をしているのか、あのまま雷雷軒で話を聞いていれば何かわかったかもしれないがそれはできなかった。
Aがなぜ帰ったのか、元々察している鬼道と勘が鋭い豪炎寺は気付いているだろう。
みんながどう言ってもAはあの人のことを思わない事はできなかった。
次の日、鉄塔広場で円堂が特訓しているのを見ている鬼道、豪炎寺、一之瀬、A。
手伝ってあげなくていいのかという一之瀬に三人が答える。
「あいつは今、自分と戦ってるんだ」
「壁は誰かが作るわけじゃないからな」
『壁はここにあるんだよ』
Aはそう言いながら一之瀬の胸をちょんと突く。
「円堂のじいさんもそれが言いたかったんだ、なんて言うなよ」
『バレたかー』
そんな会話をしながら、四人は遅くまで練習する円堂を見守っていた。
次の日もグラウンドで練習。
円堂のキーパー練習でドラゴントルネード、ツインブーストをゴールに向かって放つ。
とその時、円堂の前に誰かが降りてきて見事ボールを止めた。
その人物を見たAの目が見開かれる。
「スッゲー！ドラゴントルネードとツインブーストを止めるなんて！お前、スゴいキーパーだな！」
「いや、私はキーパーではない。我がチームのキーパーなら、こんなもの指一本で止めて見せるだろうね」
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ゆなん(プロフ) - さくさん» えー！ありがとうございます嬉しいです（ ; ; ）毎日更新できるように頑張りますので、よければお付き合いください〜！ (2020年7月14日 17時) (
レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
さく - めちゃめちゃ好みのお話で一気読みしてしまいました…更新楽しみにしてます頑張ってください、！ (2020年7月14日 17時) (レス) id: 8d7bf43e89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆなん(プロフ) - 緑谷出久さん» コメントありがとうございます！源田くんまったく絡ませられてないですね…色んな人とフラグ立つように頑張ります〜！ (2020年7月7日 7時) (レス) id: 23ce9c4a3d (このIDを非表示/違反報告)
緑谷出久 - できればでいいんですけど、落ちは、源田幸次郎君がいいです。 (2020年7月6日 22時) (レス) id: 08b72a76d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆなん | 作成日時：2020年7月1日 19時
