星の子【推しの子】 (ページ10)

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Ⅸ ページ10

あれから1年の時が経った。

この1年の本当に大変だった。

アイのライブの時にヲタ芸でちょっとバズってしまったり、
ライトの第一声がにぃにでルビーにキレられたり。

そりゃ俺だって前世込みで弟なんて初なんだからちょっと教えるくらい良いだろ…

とりあえず立ったり話したりしてもそんなに怪しまれない年齢になった。

「にぃに」

「ん？どうかしたか？」

ライトは話し始めるのがかなり早いほうだと思う。

兄姉がいる子は話し始めるのが早いという話にあまり信憑性はなかったが、
たくさん話しかけると話し始めるのが早く頭のいい子になるという話は確かだったはず。

「ねぇねがてれびけしてくれない」

「なんで消してほしいんだ？」

「うるさい」

ライトはよく俺にこの頼みをしてくる。

よく、ルビーとテレビを消す消さない揉めているし_といっても基本ライトが一方的に言っているだけでルビーは受け流していることが多い_もしかしたら耳が良いのかもしれない。

「じゃあ、音下げてって一緒に頼みに行こうか？」

「…やっぱりいい」

「？」

「おかーさん帰ってきた」

「ただいまー」

「ママおかえり！！」

…めちゃめちゃ良いのかもしれない