�将� ページ18
キンキンしてうるさい中、お母さんの声ははっきり聞こえる。
でも、何もしゃべれない。
口は開くのに
声が、でない。
お母さんはドームこうえんのこととか、映画の予定の話をしている。
ルビーがなにか話している。
「そっちで何が起きているの？」
「来るな、ルビー...」
「ねぇってば！！」
こい血のにおいがする。
「ルビーのお遊戯会の踊り……良かったよー。
私さルビーも、もしかしたらこの先アイドルになるのかもって思ってて、
いつか何か上手くいったら親子共演みたいなさ
楽しそうだよね？
アクアは役者さん？
ライトは歌が上手だから歌手かな？」
「ｯ……」
なんで、そんなこというの。
そんな、さいごみたいなこと言わないでよ。
「３人はどんな大人になるのかな？
あーランドセル。
小学校の入学式も見たいし、
授業参観とかさールビーのママ若すぎない〜とか言われたい
３人が大人になっていくの側で見てたい
あんまり良いお母さんじゃなかったけど、私は産んで良かったなって思ってて……えっと他に……
あ……これは言わなきゃ
ルビー、アクア、ライト………愛してる。
ああやっと言えた。ごめんね言うの、こんなに遅くなって
あーよかったぁ
この言葉は絶対嘘じゃない」
「アイ……。アイ……？」
抱きしめていてくれたお母さんのしんぞうの音が聞こえなくなった。
のどが痛い
力が抜けた手がどんどん冷たくなっていく。
誰か、さけんで
あ、
ぼくか
「あ゛あ゛ぁぁぁぁあぁーーー！！」
続く (更新停止中)
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作者名：暁 | 作成日時：2023年7月9日 16時
