星の子【推しの子】 (ページ16)

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ⅩⅤ ページ16

アイの子供として生まれ変わってから3年が経過した。

あの映画はそこそこ評価されたらしくなにかの監督賞にノミネートされたらしい。

それがきっかけなのかわからないけれど、アイはどんどん売れていってドームライブだって現実味を帯びてきた。

「なるべく考え無い様にしてる事だけど…
俺達の父親って一体誰なんだろな。

あ……
考えるだけで心が沈む」

「馬鹿ね。
そんなレベルの低い事で落ち込んでるの？
処女受胎に決まってるでしょ

男なんて最初から存在してない」

ガチオタって怖いな…
ライトが起きる前でよかった。

「……ぉはよ」

「ライト〜！！おはよ！」

「おはよう。ライト」

僕たちはアイがこの話を聞いていたなんて夢にも思わなかった。

アクアとルビーは父親に対してなんだか妙な結論に至っててこれはヤバいと思った。

まさかライトも…と思ったのでB小町の曲を楽しそうに歌うライトに声を掛ける。

「ライトは、お父さんのことってどう思う？」

「うちにはいないからあんまり気にしてない」

あ、良かった違った。
でもやっぱ父親って居た方がいいのかな〜
あんまりって言ってたし…
私の前だから気を遣ってたのかもしれないし

連絡取ってみよっかな