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俺はため息をついてその場にずるずるとしゃがみこむ。..あの野郎、まさかそこまで鈍いとは...俺は葵に









「...おい、葵。お前、今すぐ土方んとこ行って好きだって言ってやれ、」









土方は分かってない。あれだけ強い独占欲を見せながら、それは単なる幼馴染みだからだと思ってるバカだ。









...確かにそうなのかもしれないが、もしコイツが土方にそう伝えれば土方のアイツに対する見方が変わる可能性は大いにある









「アイツ、お前の事好きだよ。けど、その好きが親愛かそれか違うものかをアイツは理解してねェ、..だからお前が分からせてやれ。お前がそう言えばきっとアイツは振り向いて__」









「坂田は..坂田は、それでいいの、?」









俺の言葉を遮ったアイツの言葉が妙に耳に残る。それでいい、...そんな訳ない。本当は行ってほしくない。けど、









「...俺のことはいいんだよ、お前は土方好きなんだろ。土方もお前が好きだ。それでいいだろ、...俺は、それで..いい____」









そう言っていると、突如柔らかくて甘い匂いが鼻についた。..葵はしゃがんでいる俺を包み込むかのようにして抱きしめて









「トシのことは好きだよ..でも、もう『好きだった』なの。...私が今、一緒にいたいと思うのは坂田だよ。それじゃダメかな、?」









そういってアイツは俺をじっと見る。急な発言に頭が回らず、何を言っていいか分からない。









「坂田、ありがとう。私を『女の子』にしてくれて..『可愛い』っていってくれて..変われたのは坂田のおかげだよ。」









その後、アイツは少し間をおいてから









「好きだよ、坂田__」









アイツはそういって綺麗に微笑んだ









「...っ、」









そんな顔されたら手離したくなくなる。俺は何も言えない代わりに、彼女を軽く抱き寄せた

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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時

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