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葵side









廊下を歩いていると正面から坂田と数人の女子が歩いてきて









「(やっぱり坂田ってまぁまぁモテるんだな...)」









そんなことを思いながら目線を下に向け、そのまますれ違おうとすると坂田に腕を掴まれ









「ちょっとこっち来い__」









坂田に腕を引かれ、早足でどこかへとつれていかれる。後ろから女の子達が









『え、坂田くんどこ行くのー?』









『あの子、坂田くんの彼女とか?』









...などと言う声が聞こえたが、坂田は小声で









「ったく、うるせーなアイツら...」









____









「...お前さ、言ったろ俺。もっと見た目に気使え、..口紅おちてんぞ。俺あげたやつあるだろ、アレ出せ」









坂田にそういわれ口紅を取り出すと、坂田はそれを取って私の顎をくいっと持ち上げて









「目瞑れ、__」









坂田が私の代わりに口紅を塗り、「..目開けていいぞ」と言われ、開けると視界に真っ先に坂田の顔が入る。









坂田は私の頭をポンポンとしながら軽く笑って









「可愛いな、お前。...あともう少し性格改善出来れば最高な女なんだけどな、」









「うるさいな、...それより坂田いいの?さっきの女の子達は...」









「あー..いいんだよ、別に。アイツら勝手に俺につきまとってるだけだし」









「そうなの?てっきり坂田が女の子タブらかしてるのかと...」









「違ェよ、...まァ、前はそうだったかもしんねーけど今は違うからな。そこんとこ間違うなよ。」









そう言う坂田に「はいはい、」とテキトーに返事を返す。ふと思ったことだが、坂田を見てるとあることに気づいて









「坂田..クマ酷いよ?寝不足?」









「マジでか。..まァ、そんな感じだ。最近、仕事忙しくてよ」









仕事...そういえばホストやってるんだっけか。日中は大学、夜はホストで忙しいんだろうな..









「じゃあ俺、行くわ。またな、葵」









坂田は私に背を向け、手をひらひらとさせてそのまま行ってしまった









「(また無理して倒れなきゃいいけど...、)」

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なゆ(プロフ) - めっちゃ面白い!更新頑張ってください!! (2019年8月26日 12時) (レス) id: af64f6a838 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シオン | 作成日時:2019年8月10日 23時

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