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「＿＿それと..十四郎さん、母は今日家ではなく、ここに出向いて攘夷志士の人達と取り引きをします。」
そういって彼女はとある場所が書かれた紙を俺に渡し、話を続ける。
「..十四郎さんを殺す、という命令に背いた時点で母は私を切り捨てます。それなら私は、もう自分のしたいようにするだけです。....十四郎さん、行ってください」
「お前..、いいのか。あの女捕まえるってことはお前の居場所なくなるんだぞ、それ分かってて言ってんのか」
「分かってます、..それにそもそも私の居場所はあそこにありません。実の母と父が他界してから、私はあの人にずっとしばられて生きてきました。あの人の言う通りにやって来ました、..十四郎さんとの結婚だってそう＿＿」
「でも、一つ言わせてください」
彼女は今まで伏せていた目線をあげて、俺をまっすぐ見つめる
「私は..、私は本当に貴方を愛してました」
「...あの人の思惑のうちの結婚だったのは確かです。ですが、私は以前から貴方を敬愛し、そして過ごしていく中で愛する人と共にいられる幸せを見つけました。」
「....事が済めば、私と十四郎さんは夫婦ごっこなんてしてる理由もありません。だから、今日が最後です....今まで私につきあって下さってありがとうございました」
彼女はそういって深々とお辞儀をした。そして顔をあげて
「＿＿..十四郎さん、いってらっしゃい」
いつもと同じようにそう言い、微笑んだ
「.....おう、」
俺もいつも通り短く返事をし、家を出ようとする。一瞬、俺の足が動きを止めたが彼女にかまうこともなくそのまま玄関の戸を開けた
俺は彼女からもらった紙を再度見て、そして携帯を取り出す
「近藤さん、あの家の取り引きの件なんだが＿＿」
その後、彼女が教えてくれた場所へ向かうと案の定取り引きが行われていて、奴等を捕まえるのにそう時間はかからなかった
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aoo - 面白かったです。私も小説投稿してるから参考にしよーっと。完結お疲れ様でした。 (2020年3月1日 14時) (
レス) id: f91ea9aee4 (このIDを非表示/違反報告)
巴 - もどかしいと言うかストイックと言うか、そんな所が土方さんらしいですね。 (2019年7月21日 23時) (レス) id: 5637175f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｼｵﾝ | 作成日時：2019年6月8日 22時
