孤独な俺の針が動く (ページ10)

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フロイドside

俺は三人兄弟なんだぁ、

一人は付き合っている双子のジェイド

もう一人は大好きな弟のA

Aと話したのは何ヶ月前だったけ？
覚えてないや、

そんくらい、俺らとAの距離は空いていった。

ある日、俺が購買でお使いしてると

何か変な奴らに絡まれて

強制的にさせられた

気持ち悪くて助けてほしいのに

誰も来てくれない

怖い、こんな感情は初めてだ。
もう、やめて…

そこにやってきたのがAだった。

あまり見ないほどキレていて、
回りの奴らをボコボコにしていた。

そして、
「ばかぁｯｯ！！」
って俺に抱きついてきたことを覚えている。

久しぶりに甘えてくれた弟の姿にすごく嬉しく感じた。

ジェイドから言いあいの話も聞いたけど、
俺は酷いことをしてきたのだと実感した。

あの涙はきっと今までの寂しいが辛いが表にでた涙だ。

だけど、
不覚にも…

あの涙にはｿﾞｸｿﾞｸした。

だから思った。
Aを番にしよう。ジェイドもきっと同じことを思っているだろう。なんてたって、俺らは双子で付き合っているんだから。

フ「ねぇ、ジェイド。」

ジェ「えぇ、フロイド。Aを僕達だけのものに…たくさん愛してあげましょう？ﾆﾔﾆﾔ」

ほら、やっぱり。
俺らは軽い足取りで部屋に向かった。