見向きもしない 2

突っ伏す ページ4

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驚いて平野の顔をガン見したけど、
まぶたは閉じたまま。









……なんだ、寝言か。
私の心読み取られてると思って
びっくりして
椅子から落ちそうになったじゃん。









そっと胸を撫で下ろした。

さてと… 寝かせてあげますか。
起きたらご飯でいいや！！









「 行かないで… 」

『 え、うわ！！ 』









体がふわっと浮いたらと思ったら
力強く肩を抱きよせられる。









サラサラしてる髪がおでこに当たって、
私もそのまま机に突っ伏す。
あと何センチで平野に当たる？








っていうくらい………近い。









そう意識すると脈が急速に速くなる。









『 あのさ… 離れるから 』

「 ………だめ 」









私の声でも聞こえてるのかっていうくらい
きちんと返してきて
起きてるんじゃないっかって疑う。



でも絶対こんなことを平野は言わない。









だから、寝てるんだと思う。









……でもなんで離してくれないの。
平野の腕はがっちりしていて
そう簡単には私の肩を離してくれない。









『 きゃっ… 』









それどころか また引き寄せてきて
さっきよりも近くに平野を感じる。







触れられてる肩からジンジンしてきて



私の鼓動も聞こえちゃうんじゃないかってくらい。
ってか平野の息遣いまで聞こえるし。









あーだめだ。
このままじゃ私の心臓がもたない。

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