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自分でも考えないようにしていた現実を突き付けられて悲しくなっていると原人から声が掛かる。
｢ねぇねぇA、時間見て？｣
｢え？ねぇまってまさか｣
そのまさかである。
原人のペースに流されて話をだらだら続けているとあっという間に日付は変わっていて今は5月6日の0:02分だった。
｢ねぇ遅刻した原人のせいで遅刻した！｣
｢え〜？ちゃんと時計見てない方が駄目じゃない？｣
とりあえずツイートはしたものの予約ツイート勢に負けないという思いは簡単に敗れた。
｢は〜なんてことしてくれてんだこの原人...｣
｢もうツイートした？｣
｢したよ、誰かさんのせいで遅れたけど｣
皮肉を込めて返すも原人には全く聞かなかった様でお腹に回された両手が更にぎゅっと強く力が込められて
｢ぐぇっ原人苦しい離して｣
｢俺待ったんだけど？誕生日祝ってよ、なぁ｣
｢痛い痛い痛い苦しい離してちゃんと祝うから落ち着いて｣
原人に離して、と言うもぜんっぜん離す気が無いらしいのでとりあえず原人に凭れ掛かる様にして座り直して
｢原人誕生日おめでと。ごめんね、来年は気が向いたらげんぴょんより先に祝うから｣
そう言うと拘束が少し緩くなって後ろから声がかかる。
｢気が向いたらじゃなくて絶対ね、じゃないと許さん｣
凭れ掛かっている私の肩が丁度あったからか顎を乗せてそう言った原人がそういえば、とまた話し出す。
｢ねぇプレゼントは？｣
｢26にもなって自主的にプレゼント求めないでよ｣
｢プレゼントは？ねぇ、無いとか言わないよね？｣
用意してない訳無いでしょ、と言って少し無理な体勢をして机に置いておいた物を渡す。
｢なにこれ｣
｢開けてから言えよ｣
｢なんか言った？｣
｢ごめんて｣
そんな会話をしながら原人がプレゼントを開けているのを見る。
...今更だけど、気に入らなかったらどうしよう。
｢ん、これ...え、明らかに高そう｣
｢23000円ね｣
｢値段言わないでよ生々しいな｣
私がプレゼントに選んだのは5月6日の誕生石、アイドクレースを使ったネックレス。
綺麗な緑色で、最初見た時はうわ人間違えてる〜〜なんて思ったけどまぁいっか、と選んだ。要するにほぼ適当。
｢ふーん...｣
｢なに？気に入らんかった？｣
｢いや？ネックレスとか俺愛されてんな〜って。あと来年も一緒に居てくれるんでしょ？祝うんなら｣
｢うっわ言葉の綾〜〜｣
｢は？｣
｢ごめんて｣
＿＿＿
お誕生日おめでとうございます！！(遅刻)
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桜餠。(プロフ) - はわわ…こちらこそありがとうございます！🥲この後投稿予定のものもgtさんなのでお楽しみに……！☺️ (2022年12月14日 17時) (
レス) id: 7f34351135 (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - 蝶さんの書くgtさんがほんとに好きです😭ありがとうございます😭😭😭 (2022年12月14日 17時) (レス) id: 7ea244ae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶 | 作成日時：2021年4月14日 2時
