検索窓
今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:21,370 hit

ページ16

______

そして文化祭シーズンが終わった頃、俺は些細な違和感を感じていた。

「A」

「あっごめんねたらちゃん!今日予定あって…!」

「…そっか、また声かけるね」

これだ。

最近、Aが俺から距離を取ろうとする。

俺としては大変不愉快だし調子が出ないからやめて欲しい。

この前誰とまでは言わないけど不調すぎて煽られたし。

Aになにかあったのか、それとも周りから何か言われたのか。

気にはなるけど超ムカつくしはやく元に戻してほしい。

「ねぇ、A」

「へ!?あ…なぁに?」

明らかに挙動不審なAを見て不快感が募る。

「俺何かした?」

「え…あ〜、ううん!たらちゃんはなにも悪くは…」

「じゃあなんで最近距離感遠いの?」

核心に迫るとうっ、と苦い顔をしたA。

やっぱり俺に後ろめたい何かがあるのかもしれない、そう考えると不快感だったモノが不安感になってくる。

Aは優しいから言わなかっただけで俺にやっぱり非があったのかもしれない、これがきっかけになってもっと距離が遠くなるかもしれない、

そしてなにより、嫌われてしまうかもしれない。

そう思うと目の前が真っ暗になった様な気がして、全身が凍える。

なんとなく自分で察せてしまうくらいには今俺の顔色は悪いと思う。

目の前のAが心配そうな表情で俺をみている、そんな顔しないで、期待させないで、捨てるなら捨ててくれ。

「たらちゃん」

ハッとしてAを見直すとさっきとはまた違う優しい表情で俺を見ていて

「大丈夫、大丈夫だよ」

まさかこの歳にもなってあやされる日がくるとは思ってもいなかったけど、Aの声で不安だったもの達が消えていく感覚がした。

「A…」

「ん?なぁに?」

あぁ、なんだ。

Aも俺のこと好きなんじゃん。

そうとなれば話は早い。

「今度さ、俺の家こない?」

そう聞くとAは驚いた様な表情を見せてから

「いいの?行きたいな」

そう言ってまた俺に向かって笑いかける。

「じゃあ、今度の週末きてよ、あそぼ」

「うん、楽しみにしてるね!」

うん、俺も今から楽しみだよ

______
続いちゃった…

↓→←trk



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
166人がお気に入り
設定タグ:gnki , 限界 , 実況者
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜餠。(プロフ) - はわわ…こちらこそありがとうございます!🥲この後投稿予定のものもgtさんなのでお楽しみに……!☺️ (2022年12月14日 17時) (レス) id: 7f34351135 (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - 蝶さんの書くgtさんがほんとに好きです😭ありがとうございます😭😭😭 (2022年12月14日 17時) (レス) id: 7ea244ae4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2021年4月14日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。