trk ページ15
学パロ、ヤンデレ?
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転校生としてこの学校に来たAは、俺にとって衝撃的だった。
ふわふわした雰囲気を持ちつつも、儚げで消えてしまいそうな気もして、なのにAという存在を確固として知らしめている様な気もした。
胸が高鳴る感覚、近付きたい、話してみたい、友達になりたい、色んな感情がせめぎ合った結果
「ねぇ、Aさん、だよね?よかったら俺と話さない?」
「え…あ、はい。わたしでよければ」
まずは友達になりたかった。
好都合な事に、Aさんの周りには人が居なくて俺が1番に声を掛けたらしい。
「あ、俺のことはたらことかたらちゃんとかって呼んで?」
「あ、うん…じゃあたらちゃんで」
ふんわりと笑ってよろしくね、と言ったAはとても綺麗で、今この表情は俺だけが見ていいものなんだと思って優越感に浸ってしまう。
「でも、よかった…わたし浮いちゃってたから…ちょっとだけ不安だったんだ」
困った様にそう言ったAを見て俺は多分違うんだろうなぁ、と思った。
だってAは綺麗だし、可愛さもあるし、多分話しかけるのに遠慮したんだと思う。
まぁ俺が睨んでた効果ももしかしたらあるかもだけど。
「そんなことないよ?Aかわいいし、あ、Aって呼んでよかった?」
「そ、そうかな…?あ、うん、もちろんだよ」
「ありがと、Aかわいいし遠慮しちゃってるだけじゃない?多分Aが慣れたら囲まれるよ」
俺としては迷惑だけど、なんて言えないから黙ってるけど。
それから暫くして、Aがこの学校に慣れてきた頃には女子友達ができていた。
それでもAにとっての1番は
「あ、!たらちゃん、おはよう」
「ん〜、おはよ〜」
こんな感じで俺なんだけど。
まぁ俺にとってもAが唯一だし、Aにとって俺が1番なのは順当な話だしそれ以外俺は認めないけどさ?
Aを近くで見ていて最近思うことはガードが緩くなったな、ということ。
初めの内は誰に声を掛けられても俺から離れなかったのに、今では自分から他人に話しかけに行っててなんだかもやもやする。
「どうしようかなぁ…」
これを成長と捉える人もいるらしいけど俺はそうは思わない、俺から離れないで欲しい、俺とだけ話してて欲しい。
いつの間にかそう考える様になってきていた。
「たらちゃん?どうしたの〜?」
「あぁ、課題家に忘れちゃって」
「えぇ!?大丈夫なのそれ」
ま、その内なんとかなるか
______
続きます
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桜餠。(プロフ) - はわわ…こちらこそありがとうございます!🥲この後投稿予定のものもgtさんなのでお楽しみに……!☺️ (2022年12月14日 17時) (レス) id: 7f34351135 (このIDを非表示/違反報告)
きなり(プロフ) - 蝶さんの書くgtさんがほんとに好きです😭ありがとうございます😭😭😭 (2022年12月14日 17時) (レス) id: 7ea244ae4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝶 | 作成日時:2021年4月14日 2時