たくさんの幸せを【gnki】

ykpn ページ14

誕生日遅刻率世界一
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今日は焼きパンの誕生日、らしい。

もう私は居なくなるつもりだったけど、誕生日くらいは祝ってあげた方がいいかな。
そう思いながら焼きパンに連絡をする。

｢もしもし？A？どうかしたの？｣

焼きパンはいつも通り夜更かししてたのか夜中なのにすぐに出て、声が若干嬉しそうなのがわかる。

｢焼きパン、今日誕生日でしょ？おめでとう｣

｢ぇ、あ、ありがとう！覚えててくれたの？｣

にこにこしてるのかなぁ、なんて予想出来てしまうくらいに喜んでくれている焼きパンに私も少しだけ笑ってしまう。

それと同時に、これで終わりは寂しいなぁ、とも少し思ってしまう。

｢…そう、焼きパン、誕生日プレゼント何がいい？｣

少しだけなら長引かせていいかな、でも焼きパンにとっては迷惑かもしれない。そう考えながら焼きパンの答えを待つ。

｢え、うーん…考えてなかった…何でもいい、かなぁ｣

｢それ困るなぁ〜｣

本当に困ってしまって、少し笑いながらそう言う。

｢え、あ、困る？えっと｣

｢大丈夫だよ、焼きパン。ちゃんと考えとくね｣

にしても困ったのは本当のことだから、選んでから渡すまでに多少時間がかかってしまうかもしれない。

何を渡そうかなぁ、と考えながらネット上に何かいいものは転がっていないかを探していると

｢あ…ねぇA｣

焼きパンが私に声をかける。

｢ん？何？欲しいものあった？｣

｢うん…ものって訳でもないんだけど｣

言うのが難しいのかうーん、とかあー、とか唸ってる声しか出てこないらしいから、焼きパンが言える様になるまで再びネットサーフィンをしながら待つ。

｢じゃあさ｣

少ししてから唐突に喋り始めて驚きつつスマホの画面を閉じながら返事をする。

｢ん？｣

｢来年も祝ってくれる？｣

正直、びっくりした。めちゃくちゃびっくりした。だって私は寂しくてもこれで終わりのつもりだったのに。

｢A？｣

｢え、あ、うん。来年も祝うよ｣

もしかしたら焼きパンは分かってたのかもしれない、なんて考えつつも、過去に焼きパンにそんなことを言った覚えもないから気のせいかな、とも考える。

｢そっか…よかった。僕これでむりって言われたらどうしようかと思った…｣

｢私そんな薄情な人だと思われてたの？焼きパン？｣





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これから毎年祝ってって言われるのもいいしAちゃんが死んでから毎年祝ってて某芸人さんのネタ状態になってもヨシ！()

遅刻ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ、、、

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