秘密の楽園【BTS】 (ページ6)

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そんな初対面の仕方だったが、その後もムン一家は王子たちと親しかった

もう３年の月日が経ち、ジアはよく庭園を走り回っている

蝶の絵を描くこと、市場で売っている果物、陽のあたる場所でお昼寝することが好きで、性格もハッキリとしてきた

「ジア！ヒョンが一緒に遊んであげる！」ちょっと前まではオンマ、と泣いていたジョングクの一人称はジアと一緒にいると“ヒョン”になる

「ジョングガ、ヒョンじゃなくてオッパだよ」ジンが何回訂正してもなおらず、今ではジアも

「ぐぎヒョンとかくれんぼっ！」

と満面の笑みで話すようになった

もっと、もっと小さいときはあまり喋らず、両親を心配させていた

だが、兄弟が多いため、面倒見がよく育った王子達と多くの時間を過ごしていると、口数が少ないだけで、ちゃんと自分の考えがある頭のいい子であることがわかった

最近では、

体力の有り余るジョングクと遊び回ったり

庭園をジミンと散歩してどんな花が咲くか想像したり

その答え合わせはテヒョンもついてきたり

怖い夢を見た時は朝一番にホソクに励ましてもらったり

朝ごはんをジンに食べさせてもらったり

ナムジュンが読む難しい書物も、ジョングクと同じように彼の膝の上で一緒に読んだり

眠たくなれば、勉強している途中であろうと、ユンギの膝の上で昼寝したり

王子達に迷惑をかけているとヒヨンは女王に謝りに行ったそうだが、彼らが3歳のジアと一緒にいることで学ぶことも沢山あると言われたそうだ

一日中宮殿にいるジアは他の女官や召使いとはみんな顔見知りである

ムン家の評判がいいのも重なり、ジアの成長を見守ることは宮殿で働く者の日課になっていた

日中はジョングクと一緒に勉強して、午後からは休憩時間に入った年長組と室内で遊んでいる

そんな生活をしていた