秘密の楽園【BTS】 (ページ2)

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春が近づき、宮殿の木々に色が戻りつつある頃

王家の長男は訓練の準備をしていた

「ヒョン、」

弟が部屋に入ってきた

「どうした？」まだ時間には余裕があった。弟と少しくらい話しても間に合う時間だから彼の方を向いた。

そこにはポーカーフェイスだと思っていたユンギが心配しているような表情でこちらを向いていた

「本当に大丈夫なんですか？」

ユンギが心配するのも仕方がない

長男であるのに幼い頃の発熱が原因で思うように体が強くならなかった。冬になれば風邪はもちろん、病気にかかることも少なくなかった。

そんな彼は伝統である8歳ではなく、9歳になった今年、ある程度の武道を身につけるため訓練を始めることになった。

だから、部屋にいる彼の弟も同じ格好をしている

ユンギは今年8歳になった

ジンのために母親、すなわち国の女王も国王に訓練はせめて10歳になってからにしてくれと頼んでいた

しかし

国王は伝統を重視していた

女王の願いも虚しく、国王はジンの訓練を開始するように命じた

王が女王に手を上げたと何度聞いたことか

「何かあればすぐに言ってください」

「大丈夫だよ、今は2人だけど来年はホソクもナムジュンもいるじゃないか。今はまだ赤ちゃんだけどそのうちテヒョンやジョングクも一緒になるから」

この国には7人の王子がいることを話しただろうか

長男ジンと次男のユンギ

その下には2組、双子が

ホソクとナムジュン

ジミンとテヒョン

そして、まだ4歳であるジョングク

まだ幼くとも、彼らは国の未来を左右するほどの権力があった