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ジョングクさんは、長すぎて音がしそうなまつげを何度もぱちぱちと瞬かせて、

JK「あのさあ!」

と言ってから、自分の語気が強かったのに動揺したようにちょっと顎を引いて、びっくりした私をなだめるように回した腕で背中をそっと撫でた。

…あの夜、怯えた私にしてくれたみたいに、そっと。




JK「Aは忘れてって言ってたけど、無理だよ」






JK「全然、無理だったよ」






JK「忘れらんなかったから、もう一度会いたかった」






やっと捕まえた、と、

子供みたいに、

本当に嬉しそうな顔で、そんな事を言った。










胸が痛い。





嬉しくても、

胸は痛むんだって知らなかった。










私も、ずっと恋しかったよ。





見たこと無いその顔も、

少し意地悪な声も、

優しくて強引な腕も、

存在全て。



あの日、恋した人だから。

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作品ジャンル:タレント
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年12月10日 10時

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