地上の楽園 -さん- 【JK】 (ページ24)

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顔を合わせて初めて、相手の感情の機微がわかるんだって気付かされて、私はグクの手を握って、正直な気持ちを伝えることにした。

『グクって、結構かわいいね』

手、握ると、じわっと気持ちよくなってしまうから、困るんだけど。

これもたくさん触って慣れていこうと思ったりして。

『は、はぁ、ああっ』

そんなことを考えていたらグクが自然に恋人つなぎをして、にぎにぎしてくるもんだから、思わず声が漏れた。

それから、そのまま繋がれた手を引き寄せられて、指一本一本、丁寧に唇を落とされ、視覚的にも感覚的にも殺人的で、耐えきれずに唇を噛んで目を伏せる。

グクが触れたところからじんじん来るしびれが過ぎ去るのをじっと待っている私の顎を、そっと指先で持ち上げられて、やや強引に目を合わせてきた。

JK「かわいいって、どっちが？」

ニィ、と唇が弧を描いたんだけど、その、意地悪な顔ときたら。

セクシーが過ぎる。

あと、めちゃくちゃ負けず嫌いだ。

そうやって張り合ってくるとこが、かわいいんだと思うんだけど、仕返しがこわいからもう言わない。