地上の楽園 -さん- 【JK】 (ページ14)

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そもそもセジンさんと会うこと自体、入社してから初めてのことで、同僚にセジンさんとの関係を遠回しに尋ねられて、答えに迷った結果、

『私のコネです』

と真顔で返事をしたら、シヨクさんが

KS「正直者だなあ！ほんとに！」

と言って笑ったので、人間正直なのが一番だな、って思った。

S「やあ、会うのは久しぶりだね。って、あー、そんな怯えなくて大丈夫だから。全然、何も責めたり問い詰めたりしたりする話じゃないから」

部署の出入り口に現れた私の顔色をみて、セジンさんは私の心配を先に否定してくれて、心底安堵した。

じゃあ、一体何の話なの？

グレーのスーツを着こなしているセジンさんが、笑顔で私を手招きするので、二人して廊下に出て、会社を出て、いつの間にかカフェの入り口に立っていた。

S「ここ、予約してあるから、ちょっとランチしましょうか」

ちょうど昼休憩の時間だったので、私に断る理由があるわけがないけど、聞き上手なセジンさんに仕事の話をしてただけでたどり着いていたから、本当にびっくりした。