【d!】オペレート開始【zm】 (ページ4)

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「ロボロ以外のオペを受ける気は無いって言うてるのに」

私が困惑していると、ゾム第一近接部隊長からポツリと零された言葉
やはり、あの噂は本当だったんだ

「ゾムさん、我儘言わないでくださいよ。この間の会議で決定したことなんですから」

「それはそうやけど、俺はロボロのオペレートがないなら他のヤツからのオペレートは要らんって言うたやん」

なのに何や知らん女付けられることになるし…

ゾム第一近接部隊長の言葉が萎んでいった、多少なりとも自分が酷いことを言っているという自覚があっての事なんだろうな

ならば、私からも言いたいことは言っておくべきだろう

『ゾム第一近接部隊長、私がいようといなかろうと、貴方様は任務を遂行し帰ってくることでしょう。しかし、確実性をもたらすためにも私のオペレートを受けていただけませんか。この世界では、万が一が起こりえます。今回の一度きりでも構いませんので宜しくお願い致します』

真摯に、フードの奥に隠れているであろうゾム第一近接部隊長の目へ語りかける
直属の上司からの期待が籠った任命だったんだ、確実にこなしたい

数分の沈黙＿＿実際には数十秒の沈黙だろう＿の後、ゾム第一近接部隊長はため息をついた

ああ、面倒な奴だと思われただろうか、それでもいい、仕事なのだから

「わーったよ、一先ず今回だけやで」

『…………へ』

「何や、お前から言ってきたんやぞ。しっかりやれよ、じゃ俺はこれで」

「ちょ、ゾムさん！？そこから出るなって言ってるでしょ！！！！！………って、話聞かないんやから…」

そんなにすんなりと承諾されるとは思っていなかったため、拍子抜けした声を出してしまった
一瞬のうちにゾム第一近接部隊長は窓から姿を消した
………ここ、5階なんだけど、身軽すぎるなあの人