【d!】オペレート開始【zm】 (ページ3)

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ロボロ情報管理部長からの話を聞き、仕事を引き受けてから任務開始まであと3日ということもあり、私は直ぐに任務内容の確認を行い、今回のパートナーとなるゾム第一近接部隊長を探しに行くことにした

まず始めに彼の私室へ、ノックをしたが返答無し
ここに居るとは思っていなかったので想定内
次に第一近接部隊の訓練場を覗いてみる
訓練に勤しんでいる一般兵達は沢山いるが、彼の姿は無し
次、食堂に足を運ぶ、がここにも彼の姿は無し

『どこにいるんだ一体…』

彼のことをあまり知らない私は、彼を見つけることに直ぐ行き詰まってしまった
しかし、ふと思いついた、あの人なら彼の場所を容易く割り当ててくれるのではないかと
私の足は書庫へと向いた

＿＿

『失礼致します』

ノックをしてから静かに入室する
扉の先には、頭を借りようとしていたあの人と楽しそうに会話をする、探していた彼がいた

「おや、Aさんこんにちは。今日はどんなご用事ですか？」

私が入室した音に気づき、エーミール参謀長が声を掛けてくれた
私の名前を聞いたゾム第一近接部隊長は、少しだけ肩を揺らした

『エーミール参謀長こんにちは、実は3日後にある任務のオペレートを任されまして、実働するパートナーに挨拶を、と探していたのですが、なかなか見つからず、私よりエーミール参謀長の方が彼のことを知っていると思い、頭をお借りしようとここに来たのですが、その必要はたった今なくなりました』

私の話を聞き、私が何を言わんとしているのか分かったエーミール参謀長はゾム第一近接部隊長へと目をやる
自分へと意識が向いたのが居心地悪くなったのか、ゾム第一近接部隊長は顔を背けた
私は構わず、ゾム第一近接部隊長へと声を掛ける

『ゾム第一近接部隊長、初めまして。私は情報管理部所属のA・ブラウンと申します。この度はロボロ情報管理部長より任命を受け、貴方様の任務オペレートを担当致します。短い間ではございますが、任務遂行に尽力致しますので宜しくお願い致します』

言い終わり敬礼をする
見守ってくれていたエーミール参謀長はパチパチと控えめに拍手を送ってくれた
ゾム第一近接部隊長はというと…

苦虫を潰したような顔をしていた

な、何故？私は不敬な自己紹介でもしてしまっただろうか…