【d!】オペレート開始【zm】 (ページ12)

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#11 ページ12

『…………。』

「なんやぁシャオロン！！！腕が落ちたんちゃうかぁ！！？？」

「ハッ！言ってろ！！まだ全力出してねぇっての！！！」

素早い動きの中に混ざる煽り合い、動きながら喋って舌を噛まないのだろうか…

そう思いつつも私はただひたすらに、ゾム第一近接部隊長の癖を観察していた
ひとつも見逃さないように、ガン見である

そんな最中、周りの一般兵達は物凄く盛り上がっている

「うちの隊長が負けるわけねぇ！！」「はぁ〜！！？？こっちのセリフだボケ！！！！」「なんだコラァ！！！」「あぁ！？んだコラァ！！！？？？」

………場外乱闘でも始まりそうな雰囲気だし、軍人というよりかは完全に輩である

ふぅ、とため息をつき、一度シャオロン第二近接部隊長の方にも目をやる
すると、タイミングがバッチリと合ってしまったのか、目が合った
ニッコリと笑われたと思ったら、直ぐに目を逸らされ、シャオロン第二近接部隊長はゾム第一近接部隊長に顔を近づけた

頭突きか……？と思ったその行動にゾム第一近接部隊長も身を引くが、判断が一瞬遅く、シャオロン第二近接部隊長の顔は丁度ゾム第一近接部隊長の耳元へと到着した

その時、シャオロン第二近接部隊長の口が動き、何かゾム第一近接部隊長に言っているのが見えた
が、しかしこの距離と2人の動きからして、読唇術が役に立たない

「〜っっっ、何言うとんねんシャオロン！！！！！」

何を言われたのか全く分からないが、ゾム第一近接部隊長の琴線に触れたようだ

素早かった動きが更に速度を増した

まだ、その動きに上があるんだ……！！