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「A、その書類終わったらちょっと時間ええか」
『かしこまりました、あと5分程で終わりますので今暫くお待ちいただければと思います』
直近にあった任務の報告書作成をしていると、ロボロ情報管理部長から声を掛けられた
わざわざ幹部から声が掛かったということは、何か大きな任務なのかと、少しの不安と期待を抱きつつ、報告書を完成させる
『終わりました、ご確認宜しくお願い致します』
「ん、……………おし、大丈夫やな、いつも仕事早くて助かるわぁ」
『恐縮です』
「ほんでな、さっき声掛けた事なんやけど…ゾムのオペレートをしてほしくてな」
『………はい?』
ゾム…………ゾム・ファウラー第一近接部隊長のことだろうか、何故急に私のような下っ端にそのような役が?
というか、彼はロボロ情報管理部長からのオペレートしか要らないと言っていて、これからもそうだろうと噂されているのに?
「訳が分からんって顔してるなぁ、今から説明するからよう聞き」
カラカラと笑ったロボロ情報管理部長は、机の引き出しから何か書類の束を取り出し、話し始めた
「本当はな、このオペレート俺がやる予定やったんやけど、別の任務と被ってしもてな…被った方のが最優先事項やから失敗は許されへん、こっちを誰かに回すより、先に決まってたゾムとの任務を回した方が確実やって判断されたんよ。そんでこれをきちんと遂行してくれる奴は誰や〜ってなった時に直ぐ思い浮かんだんが、君ってわけや」
分かってくれたか?と終始真剣な顔で話していたロボロ情報管理部長がニッコリと笑いかけてきた
まさか私がそんなに評価されていたなんて…
これは期待に応えるしかないと、私は二つ返事で仕事を引き受けた
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作者名:朝 | 作成日時:2020年11月16日 15時