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◇◇◇
東京の中心から少し外れた所にある築五年のマンションは一人で住むには十分な広さだし、日当たりも風通しもいい。近くに大きい公園や図書館もあって一目で気に入った場所だった。
特に公園は、地元のものに少し似ていて懐かしかったからそこが大きな決め手になった。
ある程度引っ越しの荷物が片付け終わった頃には外もだいぶ日が落ちていた。
…疲れたし外食しよ。散歩でもしながらいいお店ないか探してみようかな。
料理は好きだけど今日はもうくたくただ。
久しぶりに味わったジメジメと湿度が高い気候にもやられてる。戸締りをしてエアコンにタイマーを入れて部屋をでた。
玄関の鍵を閉めようとした時ちょうど隣のドアがあいてすこし焦る。そういえば挨拶していない。軽くでもしたほうがいいかなと思い、意を決して話しかけた。
「こんばんは。今日から隣に引っ越してきた�盒兇任后�よろしくお願いします」
下げた頭を上げると驚いた顔でこちらをみている隣人と目が合う。
「…かいと？」
…
「かいとやろ？」
「…れん…」
ずっと忘れられなかった人がそこにはいた。
「久しぶりやな」
どうしよう…ものすごく気まずい。
こんなことってありえるのか？なんの漫画だよ。相手はとっくに自分のことなんて忘れてると思ってたのに…ここは明るく振る舞って、今後会わないように気をつけるしかないかな。
「ほんと久しぶり！元気だった？まさか隣に知り合いが住んでるなんて思いもしなかったよ！でも少し安心したかも。また会った時には声かけるね！じゃあ俺は…」
「今からどこ行くん？」
終わらせようとしてた会話を遮られた。
「えっと…どこかにご飯でも行こうかなって」
「俺も。うまいとこ知ってるし案内する」
「え？」
まじかよ。正気か？
これって誘われてるってこと？
もしかして俺が思ってる以上に廉は俺のことをなんとも思ってないのかもしれない。
また自分の自意識過剰なところがでてしまっているらしい。なんか悔しいな。俺だって変わったんだ。別に食事くらい…
「うん、じゃあお願いしようかな！まだこの辺詳しくないし。美味しいとこよろしく！」
「おん」
そう言った顔が少しホッと緩んだようにみえた。
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うえ - eyytさん初めまして、とっても素敵なお話しをありがとうございます。何度も読み返しています！過去作も大好きです！こちらのお話しの続きが読める日を楽しみにしています。お元気ならいいのですが… (3月30日 1時) (
レス) @page11 id: 9333317159 (このIDを非表示/違反報告)
eyyt(プロフ) - ことはさん» わー！何回も読み直していただいてるんですね、とても嬉しいです！励みになります。更新頑張ります！ (1月3日 10時) (レス) @page6 id: 3a39857c8f (このIDを非表示/違反報告)
ことは(プロフ) - お話待ってました！ありがとうございます。eyytさんの作品大好きで、何度も読み返しています。 (1月3日 9時) (レス) id: befd367002 (このIDを非表示/違反報告)
eyyt(プロフ) - ひさみんさん» いつもありがとうございます！待っていてくれてた方がいてうれしいです！更新頑張ります (1月3日 3時) (レス) id: 3a39857c8f (このIDを非表示/違反報告)
ひさみん(プロフ) - 新作嬉しいです！続き楽しみにしてます！ (1月3日 0時) (レス) @page3 id: b4b147eea4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eyyt | 作成日時：2023年12月30日 19時
