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ep.45 ページ46

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「…なんて、強く言えたらいいんですけどね」


自嘲の笑みを浮かべた。
だけど、話せる部分は少ないのも事実なのだ。

別に優作さんが誰かに話すとは思えない。
それでも万が一のことが起きた時、優作さんを疑わなければならないのが嫌なのだ。


「その組織から大切な人達を守る為です。
そこまで疑っているとは思ってませんが、弁解しておくと組織の人間ではないです。
たまたま同じ組織だった、だから知っている…わたしが話せるのはこれだけです」


頭を下げると「そうか」と小さく零した優作さん。
恐る恐る上げると、安心したような表情を浮かべていた。


「疑ってなかった、といえば嘘になる。
だが、昔と変わらないその目を信じて良かった」

「優作さ、」


「たっだいま〜!」


涙が零れそうになった瞬間、工藤邸の扉が開かれ、有希子さんの上機嫌な声が響いた。


「…全く。
まぁ感動の涙で誤解されるのは防げたかな?」

「離婚問題になったらお二人に慰謝料払いますね」

「弁明に力を入れてくれる方がありがたいんだがな…」


軽く笑いあってから有希子さんを出迎えた。



「仲間外れにして何の話してたの!?」

「なんでそんなに可愛くほっぺを膨らませるんですか!これ以上可愛くなってどうするおつもりなの?もしかして命を削り来てらっしゃる?それは困った既に削れてる」

「優作、Aちゃんってこんなに重症だった?」

「やはり有希子もそう思うか…」


久しく会う方には大体こんな風になります。
そしてご夫妻は会ってない期間が桁違いなんだもの!!
変わらぬお姿に感謝。変わってても一生推せる自信あります。


「というか、有希子さん。
何を話すかは出ていく前に察してらしたのでは?」

「予想が外れてたらイヤなんだもん」

「はぁ〜かわい過ぎませんか?
大女優様の輝きは今でもご健在です…」

「彼女なりに気付いたみたいだ」


話が進まないことを察した優作さんは、遠回しに話の内容を有希子さんに伝えた。
すみませんね、貴方の奥様が可愛すぎて思考がそっちにいったゃうんです。


「拒否反応が出なかったのが勝因です」

「あら、まだダメなの?」

「相変わらずダメです」

「早く克服しないと将来大変よ!
あっ!そういえば彼氏はできたのかしら?」


うーん、ライフがゼロ!!
いや、どっちかって言うと思考回路という名のMPかな!


「推し達を幸せにしてから考えます」


納得されないまま空港へ向かっていった。

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設定タグ:名探偵コナン , 救済 , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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aaa - ふたみや遥様の作品大好きでずっと愛読してました!更新とても嬉しいです!ありがとうございます、!! (2023年5月5日 14時) (レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふたみや遥 | 作成日時:2021年5月21日 17時

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