変人には眼福を！【名探偵コナン】 (ページ45)

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ep.44 ページ45

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「有希子、コナンくんを毛利さんの所へ送ってきなさい」

「へ？」

「あれ？そういえば、コナンくんのご両親が来たって聞きましたけど…」

「あっ！分かったわ！いってきまーす！」

リビングからコナンくんと共に出ていった有希子さん。
多分名刺の人物に変装してから出ていくんだろうなって

「さて、落ち着いて話せるかな？」

「もちろん。
背中を向けてれば余裕ですよ」

「…面と向かって話そうな？」

それが出来たら苦労しない！！
なんて言ってる場合じゃないので、ちゃんと正面向いて座る。

「知ってますが、当人から聞いてないので知らないフリをしています」

手っ取り早くわたしの立ち位置を伝える。
靴を見てからの反応で察してると思う。なぜなら、優作さんだから。

「連絡を入れなかったのは謝ります。
すみませんでした」

代理を請け負っているのに、その責務を果たさなかったのは事実。
立ち上がって頭を下げた。

「頭を上げなさい。
それに関して咎める気は無いさ。
アイツも巻き込みたくないから話さなかっただけだろうしな」

「…正確な話を知らないので、今回のこと含め聞いてもいいですか？」

経緯とかを全く知らないのでダメ元で聞いてみると、眉を顰められた。

新一くんの言う黒の組織について知っていることを告げると、ため息をこぼしてから話してくれた。

なんでも、毒が検出されないという毒薬を作った組織。
それを新一くんに使うと、あら不思議！体が縮んでしまった！
その事が奴らにバレたら周りの人に危害が加わるかもしれないということで、現在のコナンくんになったらしい。
組織を追う為に、迷探偵を名探偵に仕立て上げてるらしい。

その為に阿笠さんが色々メカを作って手助けしていることも聞いた。
ありがとう阿笠さん、わたしもお世話になってます。

そして、それがいかに危険か教えるために組織の人間を装って半誘拐事件を起こしたとのこと。
そしてそして、自分で解決すると啖呵切ったコナンくんはコナンくん母と探偵事務所に出戻った、と…

まぁ一回親の存在を明るくしておけば深く突っ込まれることもないだろうから、コナンくんは結果オーライと割り切ることだな。

「…ところで、博士のとある発明品を複数買い込んだことと、組織のことを知っていることについては聞いていいのかな？」

優しい笑顔で聞いてくれる優作さん。
その問いには、もちろん笑顔で答えた。

　

　

「──ダメです」