変人には眼福を！【名探偵コナン】 (ページ43)

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ep.42 ページ43

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勢いがよかったもので、すごく鈍い音が店内に響いた。
梓ちゃんが裏へ氷嚢を取りに行ったのを見て、申し訳ないなと思いつつおでこを摩った。

えーっと？今の話の流れにそんな要素あった？
料理の話してたじゃない…

「だ、大丈夫？」

「ごめんね、梓ちゃん。わざわざありがと…」

衝撃で溢れてしまった飲み物を再度注文して、深く深呼吸する。
え？意味が重複してる？分かっとるわい！！

「突拍子すぎて…
蘭ちゃんの中でどうなったの？」

「ごめんなさい、コナンくんからオムライスの話を聞いたの思い出して…」

あ〜料理関連でね、なるほどなるほど。

この前のふわとろオムライスの話を蘭ちゃんにしちゃったか〜〜
伏代晃弘くんのことを隠してるわけじゃないから仕方ないけどさ〜〜〜〜

「なんて聞いたの？」

「Aさんの家に行ったら、よく来てるお兄さんがふわとろオムライス作ってくれたよって…
コナンくんの分まで用意してもらってすみません、ありがとうございました」

「オムライスに関しては二人で決めてたから良いんだけど…
どこから彼氏に繋がる？」

「Aちゃん彼氏できたの！？」

「らしいから今詳細聞いてる」

「え？どういうこと？」

それを聞いてるんだ。
わたしも今梓ちゃんと一緒の状態なの！

「コナンくんが遊びに行く度に居るって聞いて…
勝手も分かってるって言ってたからそうなのかなって…」

「申し訳ないけど、推し達の出入りや物の使用は自由にしてるからなぁ…
その中で料理が好きなのが彼、そして世話焼きでもあるだけだ」

「じゃあその人はAさんに気があるんじゃないですか！？」

前のめり気味に聞かれ、腕を組み顎に手を当て考える。

恩は感じているかもしれないが、それは好意なのか？
それに彼らが遊びに来るのは今に始まったことでもない。
来れるのがヒロくんだけになった、ただそれだけの話。

確かに言われてみれば頻度は上がっている気もするが、大方それは…

「コナンくん目当てじゃないか？
意外と謎解きが好きでな。
小五郎さんの事件について行ったって話を聞いてからよく来るようになったと思う。
現にこの前、家主を気にせず二人で盛り上がって、そのまま送り帰ってったからな」

「す、すみません！」

「楽しそうな二人を眺めれる幸せな空間だったぞ」

申し訳なさそうにしてたので、自身も楽しかったことを伝えておく。

わたしなんかに変に気を遣わなくていいぞ！
陣平くんみたいにならなければな！