ep.38 拒否反応 ページ39
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京都行きの新幹線が緊急停車したニュースが流れた。
普通は駅に停るのだが、その場に停車という珍しいケースだった。
「まさかとは思ったが、その新幹線に乗車していたか…」
そのニュースで映っていた新幹線に乗車していたコナンくんが遊びに来た。
なぜ停車したのかという詳しい話を聞けたのは良かったが…ここには広美さんがいる。
少し顔色が優れない。
まぁ【黒ずくめの二人組】に【爆弾】と聞けば、思い当たるものもあるだろう。
うんうん、ここにヒロくんが居ないのが救いだな。
「ところでさぁ…
今度の土曜日に東都タワーに連れてってほしいんだけど…」
「コナンくんから初のお願いだ!
聞かないわけないだろう?」
「…クラスメイト連れて」
一瞬にしてコナンくんから顔を逸らした。
拒否反応からか、握ったグラスコップが揺れている。
「あの、広美さんでも…」
「何人いるの?」
「えーっと、ボク入れて四人だよ」
「コナンくんは大丈夫だと思うけど、見ず知らずの子供三人をちゃんと引率できるかな…」
「引率しようって思える広美さんすごい…」
「いっその事 慣れるために行きますか?」
「無理無理無理無理やだやだやだやだやだ」
二人から距離を取ってソファーに隠れる。
「子供の前でやめてください」
呆れられた。つら。
身のこなしを褒めてくれたっていいんですよ?
「大丈夫だよ、広美さん。
蘭姉ちゃんに頼んでみるからさ」
「ごめんね〜」
「すまない…
万が一、事件に巻き込まれたらすぐに呼んでくれ。
さすがに四の五の言ってられないからな」
「うん、ソファーに隠れてなかったらカッコよかったよ」
心に刺さる一言を残して帰っていったコナンくん。
今のは新一くんって知らなかったら多分キレてた。
子供に対して心が狭すぎるのか?
原因究明のために関わるのは良いことなのかもしれないけど…
「やっぱ無理」
「妹に会わせるの不安だわ…」
「広美さんの妹さんって事前情報あるから大丈夫!
新一くんや蘭ちゃんもそんな感じだし!」
この単語だけ聞いたらロクでもない奴みたいじゃない?
"ろくであり"とは思ってないけどさ
「Aさんの子供基準も分かりませんね…」
「高校生に対してここまで拒否反応はないよ。
それだけは言える」
じゃないと園子ちゃんの説明がつかないし。
いや?彼女はどちらかといえば盟友に近いか…
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aaa - ふたみや遥様の作品大好きでずっと愛読してました!更新とても嬉しいです!ありがとうございます、!! (2023年5月5日 14時) (レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたみや遥 | 作成日時:2021年5月21日 17時