変人には眼福を！【名探偵コナン】 (ページ36)

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ep.35 ページ36

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三皿目と四皿目が同時に登場した。
火加減バッチリだし、レストラン開けるってマジで

「おいひい...！」

「なぁコナンくん、その小五郎さんと一緒にいたんなら事件の話とか聞いてる？
謎解きみたいな部分でいいんだけど…」

「え、えっとねー…」

子供になんてこと聞くんだ。
新一くんだって分って聞いてるんだろうけど…

だからって、ご飯中に聞くのも話すのもおかしいからな？
今日ケチャップかけてなくてよかったと心底思うよ…

事件の概要は、依頼主の部屋に訪れると、背中に包丁が刺さった男性の遺体があった。
部屋は荒らされていたが、遺体のそばにあったイスは倒れていない。
出かける時に切ったというヒーターが強く設定されていて、わずかだが遺体の回りにぬれた跡があった。
そして、遺体を運んでから気付いたというフローリングに残った楕円のような凹み。

「…それだけで方法が分かると？」

探偵とは大した者だ。
これだけの情報で犯人を見つけれるのだから。

「…容疑者の話が出ないってことは、犯人はその男性ってことか」

「……そうなるの？」

「犯人なら普通バレないように隠そうとするだろ？
小柄な女性がいたとして、こう両手で振り上げると高い位置にできるし、逆に背が高めの人は脇の方で構えて低めにしようとする。
でもその情報がないってことはそうなのかなって」

「すご…」

「伏代さん頭良いですね…」

さすが公安様。
目の付け所が違いますな…

「ヒロお兄さんすごいね！」

「…まって？まさかその事件の新聞見たってオチじゃないの？」

「残念。事件のことすら知らなかったよ」

「天才かよ」

お兄さん警察官に戻りなよ…
別に部署は公安じゃなくてもやっていけるって…

「ぬれた跡ってことは、乾いてるんだよね？」

「ヒーターガンガンだったみたいだからね」

「亡くなった時間を誤魔化す為とか？」

「何の為に？」

「ヒロくんの顔がガチ」

本職が出てきてることを遠回しに伝えながら、わいわい三人で考える。

…不謹慎って言葉は心の奥底に眠ってるから放っておいてほしい

「…そうか、背中に刺さった方法を考えるんだったな」

「お？分かった感じ？」

ヒロくんの推理は、大きな氷に包丁を立ててそこに背中から飛び込んだ、というシンプルな内容だった。