ep.34 ページ35
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雑談も程々に、オムライスが出来上がった。
正確にはチキンライスが、だけど
「切るぞ」
ヒロくんが包丁を入れるとキレイに開いてふわとろオムライスが完成した。天才
「きゃー!天才!
レストランでもやっちゃう?試験受けてる間に建てとくから」
「冗談に聞こえないからやめて」
名案をキッパリ却下されてしまった。
いいじゃん、公安に居づらいなら他の仕事したって。
飲食店なら公安さんも監視しやすいだろうし
「コナンくんからどうぞ」
「いいの!?」
「もちろん。
熱いから気を付けるんだぞ」
美味しそうに頬張る新一くんに花まるあげたい。
完全に子供の姿。
コナンくんと呼ぶしかないくらいあどけない。
少し幼さが残ってる新一くんとはある意味反対だな。
「コナンくんほんと可愛い。
世の子供たちはこうであってくれ…」
「…そんなに子供ダメなんですか?」
「広美さんは見た事ないもんな…
むしろ見ないままでいて。大人気ない姿だから…」
「ボクも見たことないなー」
「友達連れてきたら遊びに連れ回してでろでろに甘やかすからな」
「どういう脅しなの…」
嫌な予感を感知したので先手を打つ。
この状態がすでに子供じみてる事は分かってる。
だが、子供だけは...!
「はい、二個目」
「広美さんお先にどうぞ」
「え、ありがとうございます…」
さっきから素が出てる明美さん。
広美さんになりきって!がんばれ!貴女ならできるわ!
「そういえば困ったことはないかい?
学用品でも、服でもなんでも言ってくれ。
まぁ小五郎さんに仕事するよう注意するのは至難の業だが…」
「大丈夫だよ!
それにおじさん仕事してるよ!」
「なんだと?」
「あ、Aさんまだ新聞見てないんじゃない?」
だいぶ失礼な発言をしてしまったが、広美さんが持ってきてくれた新聞を見て驚きを隠せない。
新聞には、【またまた難事件解決!! 名探偵 毛利小五郎】と大きく載っている。
…写真付きで。
新一くんの時もそうだったが、探偵が人前に顔を出すもんじゃないぞ?
「あの小五郎さんが…寝込んでる間に色々変わったみたいだな…
それとも、コナンくんが来てから...かな?」
「な、なんのこと...?」
「さて、なんのことか」
この前と同じ返しをする。
気付いたのかは不明だが、あの時と同じように眉間に皺を寄せられた。
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aaa - ふたみや遥様の作品大好きでずっと愛読してました!更新とても嬉しいです!ありがとうございます、!! (2023年5月5日 14時) (レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたみや遥 | 作成日時:2021年5月21日 17時