ep.28 ページ29
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近くに行き、頭を抱える研二くんの背中をさする。
「陣平くんはどうすんのさ!」
「どうもできねぇよ!」
心配した風を装って覗き込んできた陣平くんと小声で話す。
千速お姉様の意識が研二くんにしか向いてないから仕方ないか…
「ねえ...ちゃん...?」
「け、研二!?
お前は…本当に研二なのか!?」
驚きつつも、こちらに駆け寄り明美さんの隣に座り込んだ。
研二くんはそれに目を向けず、何かを思い出すかのように固く目を瞑っている。
視界に研二くん、千速お姉様、明美さんがいて眼福すぎるんだけど?
ここに陣平くんとヒロくんも混ざってほしい
「そうだ…あの時、爆風で外に投げ出されたんだ…」
「なんだと!?
まて、じゃあ隣にいる奴は分かるのか!?」
思い出したかのように顔を上げ呟いた研二くんに、千速お姉様はこっちを指さす。
その指を追った研二くんとバッチリ目と目が逢う〜
「え?Aちゃん?可愛いよね」
瞬間好きだと気付くよこれは!!
にへらと笑うこの研二くんのお顔の良さ…
尊すぎてお金払わなきゃ…
「そうだが、そうじゃない!
隣の男だ!」
「俺!?」
「ジンちゃん、は...陣平ちゃんじゃん!
俺ら一緒の境遇とかウケるー!」
「笑ってる場合か!
おい、松田。お前の記憶はどうなんだ」
「…断片的にだが思い出してるよ。
完全かって言われたら分かんねぇけど…」
研二くんに比べて下手だな陣平くん。
でも、これぐらいの方が彼っぽいといえば ぽい気もする。
え、陣平くんも役者目指しちゃう?
悪役とか俺様キャラとか狙えると思うんだ
「千速お姉様すごい…二人の記憶戻しちゃった…
さすがです!やっぱりこんな美女は忘れられないよね!」
「…A、研二たちを見つけてくれてありがとう」
そう笑いかけてくれる千速お姉様は、わたしの知り得る言葉では言い表せないくらい素敵な笑顔を見せてくれました。
尊すぎて直視できないわたしは涙をこぼすしかなかった
「なんでAが泣くんだ」
「だって゛ぇ゛〜」
「ほら、可愛い顔がもったいないぞ」
「唐突なデレに感情が追いつかないですぅ…」
研二くんのスーツを引っ張り、タオル代わりに拭いてくる千速お姉様。
なんなのこのお姉様…妹にしてください…
「ほら、タオル」
「ヒロくんありがとぉ…」
頭ポンポンしてくれるヒロくん好きぃ…
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aaa - ふたみや遥様の作品大好きでずっと愛読してました!更新とても嬉しいです!ありがとうございます、!! (2023年5月5日 14時) (レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたみや遥 | 作成日時:2021年5月21日 17時