ep.27 ページ28
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肩をしっかり掴まれ、お美しいお顔の後ろに現れた般若で身動きが取れない。
あの、般若はやめてもろて…
「ど、どういう事って…どういうこと??
あらやだ千速ちゃんってばどっちか好みなの?
やだ〜勝てないじゃなぁ〜い」
大阪のオバチャンのようなノリでキャッキャすると、肩に痛みがくい込みました。
肩は犠牲になったけど、この反応は期待していい気がする…
「いだだだだだ!
なに!?痛いです!揶揄ったのは謝りますから!!!」
「あ・・・、すまない…」
「激おこからのしょげ可愛すぎて心臓痛い…」
「お前が貢いでるのはどっちなんだ?」
「マジ今日はスルースキルパねぇッス」
一瞬にして表情戻すスキルも素晴らしいですね…
なんて零しながら前に座っている研二くんに手を向ける。
ちなみに、右に千速お姉様、その右側辺に明美さん、さらにその右...千速お姉様の前に研二くん、わたしの正面に陣平くん、左側辺にヒロくんの順に座っている。
研二くんの近くに明美さんを配置した理由は、女性への対応を見てほしいから。
要らぬ配慮だったかもしれないけどね
「こんな小娘から金を貪って楽しいか?」
「小娘…」
「今反応するのそこじゃないから」
隣から小さくツッコミが飛んでくる。
少し呆れ顔のヒロくん好きです、ありがとうございます。
「あのね…
ケンジくん達は記憶喪失で、住む所も確保できなくてって話を聞いて、仕事しやすいように近場にアパートを借りたの!
わたし名義にしただけで、家賃用の口座に振込んでもらってるから大丈夫よ?」
「Aには聞いてない。
この男に聞いてるんだ!
それに記憶喪失だと?ふざけるな!
そんなことで同情を誘うとは見損なったぞ!!」
「…見損なったって…千速お姉様のお知り合いなの?」
「……いや、知ってる奴に似てるだけだ。
あいつは…研二は7年前に……」
「…7年前?
ケンジくんが働き出したのもそれくらいって言ってなかった?」
そう言うと、信じられないモノを見たかのように驚いている千速お姉様。
今だ!がんばれ研二くん!
アイコンタクトを送ると考える素振りをした。
よっ!様になってるよ!
「あ、ああ…それくらいだけど…
あの、お姉さんの名前…」
「千速だ。萩原千速」
「はぎ、わら...ちはや...グッ!!」
頭を抑えて痛がるフリをする研二くん。
なんだ、役者でも目指すか?
マネージャーになって売り込む準備するから待ってて
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aaa - ふたみや遥様の作品大好きでずっと愛読してました!更新とても嬉しいです!ありがとうございます、!! (2023年5月5日 14時) (レス) id: 15c763c3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたみや遥 | 作成日時:2021年5月21日 17時