変人には眼福を！【名探偵コナン】

ep.24 ページ25

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電話を終了して姿勢を正す。


「明日、千速お姉様がいらっしゃることになりました」

「マジで姉ちゃんと知り合いなの！？」

「多分 同一人物かと…
ちなみにお幾つ？」

「2個上だから31だな」

「じゃあ十中八九そうだな…
研二くん明日お休みしてね」

「え、いや、いいよ…
会っても覚えてないだろうし…」

「少し聞こえたんですけど、誰かを呼んでおけ、みたいな話してませんでした？」

「そこに触れるとは明美さん天才か？？
呼び出し人物は研二くんです」


｢なんで！？｣と抗議されているとインターホンが鳴る。
席を立つと研二くんは不貞腐れ、ヒロくんと明美さんは片付けを始めた。
…なんだ？夫婦か？？

受話器を取った瞬間、｢あのボウズかも｣と陣平くんから告げられた。
すまないが早めに言ってもらっていいか？


《Aさん！蘭です！》


蘭ちゃんやないかい！
直接会って補給しよっと


「お待たせしたね。
どうしたんだい？」

「昨日コナンくんから風邪って聞いて…
それでご飯とか大丈夫かなって…」

「その気遣いが薬になる…
安心したまえ。
こう見えて友人がいるんでな、もう回復したさ」

「良かったー！」


無邪気に喜んでくれる蘭ちゃんマジ天使…

というか、陣平くんはコナンくんになんて説明したかも言っといてほしかったな！
マスクもしないで蘭ちゃんと会っちゃったじゃん！！

届けるために持ってきてくれた物はきちんと受け取った。
色々買ってきてくれてる蘭ちゃんは天使の権化に違いない。


「今度ポアロでご飯でも食べようか」

「いいんですか！？」


お礼として提案し、心配していたというコナンくんも誘っておいた。
日時を決めると蘭ちゃんは楽しそうに帰っていった。
はぁ…尊い……

あれ？もしかしなくとも新一くんは蘭ちゃんと同棲してるようなものなのでは？？
え、やだ、ご飯進んじゃう


「早く上がってこい病み上がり」

「風邪って誤魔化したんならちゃんと報告してください」


いつまでも外を見ていたら陣平くんが呼びに来た。
テキトーに誤魔化したから覚えてないとはどういう了見だ！


「で！
なんで姉ちゃんに呼び出されてるんだよ！」

「ホストに貢いでる話をしてるから」

「間違っちゃいねぇが、誤解しか生まないやつな」


明日の会話に困らないようにこれまでの話をしておいた。

…ふと、とある考えが頭を過る。
潮時かもしれんな……

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