変人には眼福を！【名探偵コナン】 (ページ20)

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ep.19 宮野明美の場合ページ20

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「話しやすいように話してくれて構わない。
言葉遣いで怒るような心の狭いヤツらじゃないさ」

現にわたしが怒られてないからな、と思いながら話すと雅美さんは頷いてくれた。

「広田雅美です。
本名は宮野明美で、とある組織に妹が研究者として働いています」

本名も美しい…
キリッとしたお顔もさらに美しい…

こんな美人もイケメンも手放すとは…さては組織は無能だな？？

「…とある出来事がきっかけで、組織から"FBIの潜入捜査を手引きした危険人物"と判断されてしまったの。
そこで組織は、妹も一緒に抜ける条件を提示してきた…」

「その条件が今回の事件...？」

「ええ、命令は成功させたんだけど、仲間が逃げちゃって…今もその最中で行方を追ってるんだけどね…」

「ここからはわたしが話そう」

このあと起きるであろうあらましを伝える。
初めて聞く研二くんは驚きつつも真剣に聞いてくれた。

「──ということで、美人を助けるために救世主がやってきたという訳さ」

「ほんとAちゃんの行動力には驚かされるわ…」

「褒めたって金しか出せんぞ」

「金は出んのかよ」

陣平くんのツッコミは無視してアイスを手に取る。
いい感じに溶けたんじゃない？

ん～、んまっ
お高いだけあるわぁ…

「はへ...失礼。
さて、妹さんにも被害が及ばないようにするなら、シナリオ通り進めて最後のシーンを偽装するべきだと思うが…どうだろう？
良案、妙案どちらも募集中だ」

「はい！」

「陣平くん」

「黒幕をぶっ倒す！」

「それは止めておいた方がいいわ。
たぶん来るのは幹部だから…
諸伏さんなら分かるかな？ジンなんだけど…」

「よし！松田の案は却下だ！」

清々しい程の笑顔のヒロくん。
やだ、守りたいこの笑顔…

同期だと分かってからさらに表情が柔らかくなったヒロくん尊い…
素性を隠さなくて良くなった陣平くんもハキハキしてて尊い…

「…そんなに危ない組織なわけ？」

「研二くんは研二くんで尊い…
何だこの空間最高かよ」

「松田せんせー！Aちゃんが暴走してまーす！」

なんだよ！真剣な顔で聞いてくるから心の声が漏れただけじゃん！！

「せんせー、研二くんが嘘ついてまーす！」

「二人で廊下に立ってなさい！」

「だってさ。
床水浸しにしてスケートでもする？」

「いいね！
研二くん靴ね！」

「…踏まれるのもアリか」

「(本当にこの人達に任せて大丈夫なのかな…)」