変人には眼福を！【名探偵コナン】 (ページ12)

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ep.11 能力発動ページ12

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「雅美さんが...？」

「ええ、彼女の持ち物に貴女の番号が書いてある紙を見つけたので、ご連絡させていただいた次第です」

夜に警察から電話があったので何事かと思ったら、雅美さんが亡くなったことを伝えられた。

紙を渡した日のことと先ほどまでのアリバイを話し、関係がないことが判明したのですぐに解放となった。

「これは、やるっきゃない！
美女のため！！」

そう意気込んで近場のポールに飛び乗ってジャンプした。

　

目を開けると目の前には植木。

「ここかい！！！」

大きな声でツッコミを入れながら植木にダイブした。
仕方ないタイミングといえば仕方ないけど…

「Aさん！大丈夫！？」

「アホ！なにやってんだ！！」

車を停めてこっちへ走ってきたヒロくんと陣平くん。
このタイミングはよろしくなかったな…

「…大事な話してたのにすまん。
ちょっと所用で飛んできた」

「……見つけた女に何かあったのか？」

「そういうことです。
どうにかできると思うから二人はお話しの続きをどうぞ」

「さすがに今度にするよ」

「四人で話しゃいいだろ」

わたしも参加なのかよ！
いいけどね！あなた達に囲まれるのは本望よ！！！！

それよりも今は雅美さん！
急いで彼女を見つけなきゃ...！

「いた！そこのおさげヘアーの貴女！」

「えっ、わ、私ですか！？」

同じように声をかけ、同じ手口で喫茶店に連れ込んだ。
言い回しが悪どい？美人の命かかってんだぞ！気にしてられるか！！

後から来た二人は近くの席を陣取った。
何だこの席最高か？？？

「Aさんはお仕事何されてるんですか？」

「普通に企業勤めよ」

「できる女って感じですもんね！
カッコイイです！」

「キレイな子に褒められると照れるわ」

「キレイだなんて...！
Aさんの方がすごくお綺麗じゃないですか！」

「ｸﾞｯ!! やはり養いたい…」

「ええ！？」

「こういう発作なの」

話が弾んで同じ会話を繰り広げてしまい、またも困惑の声を上げさせてしまったことに罪悪感を覚えた。
ごめん、でも養ってあげるから安心して！！

「あ、ごめんなさい。
ちょっと電話を…」

「どうぞ、いつまででも待ってるわ」

…このタイミングで帰ったけれど、今回はそうはいかない。
事件のあらましは聞いたから、今のうちに対処を考えないと…
二人が近くで聞いてるから後で知恵を貸してもらおう。