「私と世界、どっちを取る？」【心操人使】 (ページ7)

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あなたのその行動ひとつで私がどれだけ動揺すると思っているの。ページ7

こうして私たち雄英高校ヒーロー科3-A組はそれぞれの未来へと旅立った。卒業後すぐ活動するもの、事務所の設立に関する手続きが残っているもの、メディア露出が増えたもの等。そんな中私は1人、短大へと進学した。

「ねえAってなんで大学きたの？」
「将来のことを考えても、女ってだけでヒーローの職は不利になっちゃうじゃん。社会人としても働けるように、かな。」
｢偉いねぇ、あ、この後時間ある？グループ課題一緒にこなしたいんだけど｣
｢ごめん、今日この後チームアップの要請が来てて、すぐ行かなくちゃ行けないんだよね。だから夜電話しながらでどう？｣
「そっか、それなら頑張ってね。」

私のことを快く送り出してくれる彼女は、大学の友人である。小中高大と一貫してこの学校で過ごしてきたお嬢様だからかどこかおっとりしていて、けれども品がある。

私は思いっきり私服で校門まで行けば、心操が校門前にいた。

｢いや、何故ここに。｣
「先輩に俺の代わりにここパトロール行ってこいって言われたからだけど。」
｢はぁ...大学は女子校なのわかってて来たの？大変なのは私の方なんだけど。｣
「まあいいや、どうせまだろくに資料目を通せてないでしょ。｣

私を気遣っているのかいないのかが分からない彼は私服で髪型もオールバックでは無くセットされている。これじゃあまるで他校の...いや、今日は偶然なだけだ。思い上がんな私、なんて思って歩いて今回の作戦を聞いた。