「私と世界、どっちを取る？」【心操人使】 (ページ17)

今日:2 hit、昨日:34 hit、合計:3,420 hit

懐かしい面子ページ17

「最近遭遇率多いね。」
「最早仕組まれてる位にな、嫌か？」
「嫌なわけ無いでしょ、ただ私たちが会うってことはまだまだヒーローの時代は終わらないってことだけど。」

今回は珍しいことにイレイザーヘッドが主体となっているらしい、隠密作戦に爆豪と切島の個性は合わなそうだ。その代わりに集められた面子は私や心操、それと...

「なんだ、君たちも一緒なのかい？」
「うわぁ久しぶり。物間じゃん」
「久しぶり、物間も一緒なんだな。」
「というかイレイザーヘッドのご指名を受けるとは思わなかったけど、今日集まっているのは僕ら以外にもいるだろうけど、見当たらないね。」

私たちは会議室2に集められている、それも3人だけで。ヴィランの資料を見た感じ私たち3人の個性の相性は良いはずだが、私たちを別々にする必要はないと思うが...

椅子に座りながらぼんやりと考えていればようやく扉が開かれた。

「全員揃ってるな。今から作戦について説明する。この作戦のキーマンはお前ら3人なことは察しているだろうが、実際その通りだ。今回のヴィランの元には、人質が3人。全員中学生だ、一刻の猶予も許されない、そこで物間。お前は索敵と傀儡の個性をコピーして2人を人質の元へとリードしてくれ。」

物間は頷く、だいたい察しは着いた。心操の個性でおそらくパニックになるであろう中学生達を落ち着かせ、物間が傀儡の個性で傀儡を召喚。私は中の子達と逆転を繰り返していけば救出できる。それに万が一ヴィランがこっちに来たとしても私の個性を囮にすることも可能だ。

「...まあ逆先の言った通りそんなところだ。」
「あれ、口に出てましたか...」
「はぁ、まあいい。ヴィランと交戦しそうになったら直ぐに逃げろ。人質が最優先、作戦は午後17時から開始だ。」

先生はそう言って会議室を去っていった。残された私たちは数秒間の沈黙に襲われるも、そんな少し気まずい中心操が口を開いた。

「囮は必要は無いだろ、俺が洗脳する」
「心操の個性はいざと言う時に取っておくべきだよ。」
「逆先の言う通りだよ、心操くん。今回の主役は君だ、主役は主役らしくヴィラン退治に勤しんでくれ」

何のために今まで私が個性を伸ばし、身体を鍛えてきて訓練したかが日々問われる中、今回みたいに直接ヴィランを相手にできるなんて、ヒーローとしては光栄に思う。