最強のコンビネーション！ ページ14
｢あ｣
｢案外早くの再開だな｣
小学生たちの登校を見送っていると、普段会うことの無い男にあった。普段滅多に被ることがないのに、それが2日連続で会うなんて珍獣でも発見したような気分だ。
｢そっちはなんかあった？｣
「いや特に、平和で何...って」
きゃぁー！！？と
言ってる側から！と心操は駆け出す、私も出遅れたが声の方に急いで向かう。
向かえば、ヴィランが通勤途中であろう女性を人質に暴れている。人質問題なら心操の独壇場だ。私一人では対処しづらくてキツかったけどこいつがいるなら問題ない！
｢逆転！｣
私と彼女の場所を逆転させる。私ならば女性を人質から解放、そしてたまにそれに気づかれないし、私は訓練している身だ。ヒーローは市民を助ける義務がある。
｢おい｣
｢あ？｣
よし心操ナイス。ヴィランはまんまと洗脳にかかり、拘束も緩み受身を取り衝撃に耐える。彼は続けてこう言った。
「"人質を解放しろ"」
そうすれば案外あっさりと解決してしまったなぁなど考えるも、一向に衝撃が来ない。むしろどこか心地よいまである。恐る恐る目を開けば宙に浮いているでは無いか、心操の捕縛布で引き寄せられて担がれていた。
｢ありがとう、助かったよ。」
「相変わらず無茶な戦い方だな、俺はコイツを警察に引き渡すから人の誘導お願いしてもいいか？」
「任せてよ」
そういって私から捕縛布を外し、ヴィランを彼は拘束した。けれども一向に離してくれる気配がない。仕方がない、ポケットからペットボトルを下に投げて個性を使う
｢逆転｣
私は降りて、急いで混乱した道の誘導に協力をした。態々交差点でやらなくても、とは思うがこちらの都合を考えてくれないのがヴィランである。
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作者名：爆蜜柑 | 作成日時：2024年2月2日 18時
