初恋の復習３ (ページ6)

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ギョンスが隣のユアと話し始めると、身体を出来る限り俺の方に向けて応援しているミンソクを見つめるAちゃん。

「ベク、ミンソク君カッコいいね」

「うん。でもジョンデの事も見てやって」

うちのクラスの応援団はジョンデ。2組と同じ白組だって真っ先に教えてくれた。

1組と5組が赤組。2組と3組が白組。4組と6組が青組。

この赤、白、青で競い合う。よりによってミンソクと同じとは。

Aちゃんと楽しく喋っていたら、反対側から引っ張られる。

「ジス、何だよ」

ジスは俺の耳に手を当てて小声で話し始めた。

"ギョンス君の隣に座ってる子って仲良いの？"

ユアのことか？

「最近よく話してるけど」

「ふーん。そうなんだ」

「なんで？」

「別にー」

変なジス。Aちゃんの方に向き直ると見えるギョンスとユア。

ユアはうちのクラスで1番人気の女子だからギョンスも気に入ってんのかな。

実は、入学式早々、ユアに告白された俺。タイプじゃないから断ったんだけど。
同じクラスだし気まずいから誰にも言ってないし、それから話したりする事も無い。

時々、視線を感じると、それはユアで。でも最近はギョンスとよくいるから今はギョンスが好きなんじゃないかな。今日も隣に座るくらいだし。

Aちゃんは、ギョンスが知らない人、まあクラスメイトだけど興味無いだろうから、と話すのは本当は嫌なんだろなって思う。今の体勢からしても、さっきからしてる納得いかない顔も。

ミンソクもいないし俺にとっちゃラッキーだけど。
Aちゃん独り占め！

「Aちゃん、今日の髪型めっちゃ可愛い！な、ベク」

…………1番うるさいチャニョルが残ってた。