初恋の復習３ (ページ40)

今日:1 hit、昨日:8 hit、合計:329,089 hit

胸の内ページ40

"ギョンス君、ミンソク君どうしたんだろ"

……確かに。なんか積極的？

Aは僕が家に泊まった事は言わないでいてくれた。前に内緒にした事を覚えてたらしい。
だけど金曜日遊んで、土曜日も、たまたま会ったなんて、どう考えても無理があるよな。まぁ、まさか泊まってるなんて考えないか。

「A、髪の毛食べてる」

口に入ってた毛を取ろうとすると、Aも僕が取りやすい様に顔を持ってくる。

あ…………。

ミンソク君と目が合って逸らされた。

僕がAに触ると嫌なのかな。そりゃそうか、Aの事、好きなんだもんな。

「ミンソク！やっぱりここにいた」

相変わらずの大きい声と共にジスが教室に入ってきてミンソク君の耳を後ろから掴んだ。

「ちょ、やめて」

「おう、ジス。早く連れて帰って」

「ほら、ミンソク行くよ」

ミンソク君はAの方を気にしながら弁当を片付けて、ジスと教室を出て行った。

Aは…………あれ？普通だ。

「いいの？」

「うん。あの人は多分違うから。それに今日、遊びに来てくれるし」

違うってミンソク君の好きな人じゃ無いって事か。

あ、僕、聞かなきゃいけない事あるんだった。

A達にはトイレに行くと言ってすぐ横の2組の教室に入る。

「ギョンス！」

僕に真っ先に気付いたチャニョルが笑顔で駆け寄ってくる。

「あー。ごめん。ミンソク君に話あるから」

不貞腐れた顔で戻って行くチャニョル。

「ミンソク君」

「あれ？どうした？」

「ちょっと聞きたい事があるんだけど」

「なに？」

隣にはジスもいる。丁度いいや。

「Aがトイレで水かけられたって本当なの？」

「え？」

「その子から、そう聞いたんだけど」

ジスを見る。僕の視線を辿ってミンソク君もジスに目を向ける。

「……お前なあ、変な事言うなよ」

「は？」

「ギョンスごめん。こいつの言う事、信用しないで」

「ちょっとミンソク、何言ってんの」

「やっぱりそっか。嘘なら、いいんだ。じゃ」

やっぱり嘘だったんだ。ユアがそんな事する筈無いもんな。本人に聞く前に確認して良かった。

それにしても、なんで嘘つくんだろ。Aだけじゃなくて、ユアの事も嫌ってるとか？それとも、僕をからかってるだけ？

ベッキョンがジスは本当はいい奴とか言ってたけど、僕には全く分かりそうにもない。