初恋の復習３ (ページ36)

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「是非とも俺が好きなのはAちゃんって教えといて」

「そんなの言う訳ないだろ。ミンソクが好きなのは1組のあの子だよーって教えるんだよ」

「……それしたら俺、本当に怒るからな」

キッとベクを睨む。

「冗談だよ！そんな事したらAちゃん、何するか分かんないし。Aちゃんって結構予測不能な事仕出かすから」

そうだよな。なんか思ってたのと全然違うんだよな。1番ビックリしたのはジスに言い返した時だな。

「そういえばAちゃんって一人暮らしなのかな」

「え、そうなの？だから弁当自分で作ってんのか」

あのマンション、綺麗だったけど、大きくは無いし家族で住むって感じじゃなかった。

Aちゃんが家にテレビ無いって言った時、失礼ながら、もしかして貧乏なのかと思ったけど、一人暮らしなら、勉強の妨げになるから親が与えなかったって線もある。
家の電話も自分1人で使ってるなら、携帯必要無いって言うのも納得できるし。

「あ！ベクは、いつもAちゃんの弁当横取りしてるわけ？」

「横取りって何だよ。俺は、あーんしてもらってるだけだ。じゃあな、ミンソク」

ムカつく。俺が出来ないと思って……。

「あ！失恋2人組おはよー！」

「は？」

「へ？」

校舎の3階に着いて、教室に入ろうとした時、ちょうどジスが出て来て俺たちに声をかけた。

「なんだよ失恋2人組って」

「え？そのままの意味だけど？」

「ジスどういう事？まさかAちゃん誰かと付き合った訳？」

必死なベク。え？そうなの？なんで？俺は？

「今日学校来たら、イ・Aの噂が更新されてたわけ！ドギョンスと元サヤだって」

「「はぁ！？」」

Aちゃんの噂はギョンスと仲良くなった頃から始まった。最初は、2人が付き合ってる。それから、俺とギョンスと二股かけてるになって、最近では、実はベクとも付き合ってたとかになってた筈だ。確か。

「なんか、土曜日に2人で会ってたらしいよ。駅の近くで」

え、、、いや、幼馴染なんだから、会ってもいいだろ。あ、幼馴染じゃないんだった。

「俺、ギョンスに本当か聞いてくる」

ベクが走っていった。ギョンスとAちゃんは仲良いから別に学校が休みの日に2人で遊んだって…………2人か。

「ちょっと、俺も行ってくる」

ジスにそう告げて、ベクの後を追った。