初恋の復習３ (ページ33)

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「そういえば、ギョンス君に別のお願い聞いてもらえるんだった」

げ。すっかり忘れてると思ってたのに。何にしようかなーとほくそ笑む様に僕を見てチョコを又１つ口に運ぶ。

「今、来たんだからもう良くない？それより食べ過ぎじゃない？本当に太るよ」

「太ってもいいもん。柔らかいのミンソク君好きそうだし」

Aの大体は、ミンソク君で回ってるのに何で僕に会いたいとか言うんだろ。そして、それに振り回される僕は何なんだ。

「ねえ、今日さミンソク君にされた事、もう一回僕にやってみて」

「え？おデコのやつ？」

「うん」

何の迷いもなく僕に近付いて抱きつくA。この時点で僕って男として見られてないんだなと少し悲しくも思う。
Aが僕のおデコにピタッとおデコを付けた。

しかし、ミンソク君何でこんな事したんだろ。こういうの流行ってるのかな。落ちていた視線をAに向けると目を閉じていた。

「何で目閉じてんの？」

「え？目つぶってって言われたから」

…………それって、やっぱりキスしようとしたんじゃないかな。そっかー、この唇も、もうすぐミンソク君のものになるのか。
僕のこんなすぐ近くにいるのに、僕に会いたいって言う癖に、僕の彼女じゃないんだよな。

「A、チョコついてる」

目の前にあるピンクの柔らかそうな唇をペロッと舐めた。舐めただけだからキスじゃない。セーフだよな？勿論チョコなんて付いてないけど。

その行為に驚きもせず、僕の舐めたところを指で触りながら、もう取れた？なんて聞いてくる。

Aにとったら犬にでも舐められたのと同じ様なものなのか。ベッキョンの事は完全にその扱いだけど僕もそうなの？

「こっちも」

その反応にムカついて、反対側も舐めてみた。
Aは指で自分の唇を一周確認して指を見た後、僕を見る。

「本当に付いてた？ギョンス君Aで遊んでない？」

犬の戯れだとでも思ってるのか。そんなとこで遊んだりしない。

「付いてたよ？Aは僕の事大切なんだよね？」

急に何よと言う顔で僕を見るAの返事も聞かず口の端の方にチュッと軽く口付けた。

流石に少しびっくりしたのか目を大きく開いて僕を見るA。

「……どうしたの？」

どうしたのと言われても自分でもよく分からない。したかったからしただけだ。それに、もっとしたいと思ってる。今日は体育祭で疲れて、2回もこの部屋に来る事になって、更に疲れて……。

ほら、疲れてるとしたくなるっていうし。