初恋の復習３ (ページ25)

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何分くらいここにいたんだろ。やっと落ち着いて、これからどうするかを考える。ここまで来たんだし、聞きたい事もあるし。そう思ってAのマンションの中へ入って行った。

あれ、何号室だっけ？オートロックなので開けて貰わない限り入れない。7階なのは覚えてるけど。

前にコンビニから帰った時は鍵を借りてたから、それで入れたんだけど。どうしよう。

角部屋だから701？それとも……。
一か八かでインターホンを押そうとした時、幸運にも中からマンションの住人が出てきた。

ホッとしたのもつかの間、7階に着いてAの部屋のチャイムを鳴らせど全然出ない。

部屋にいるのは確かなのに。もしかして、いきなり玄関前のチャイム鳴らしたから？
部屋番号も分かったし、もう一度下に降りてから来ようかと思った時に、やっとAが出た。

「…………はい」

めちゃめちゃ警戒してるな。

「A？僕だけど」

「え！ギョンス君？ちょっと待って」

それまで全く音が聞こえて来なかった玄関の向こうからドタバタ走ってくる音。そんなに慌てなくてもいいのに。

がチャッっと勢いよく開いたドアからAが現れた。

「ギョンス君！なんで！」

「あ～ちょっと聞きたい事があって」

「そうなんだ！上がって」

前回とは違って、すんなり部屋に上がる僕。抵抗しても無駄だしな。あの行為はもう必要無くなったし。

お茶を持ってくると行ってキッチンへ入って行ったA。
部屋着に着替えてるけど、髪型はそのままで、首とかうなじとか、安定のショートパンツから出る足とか。それにパーカーから見える鎖骨。

駄目だ。僕なんで自らここへ来たんだ。

お茶を運んで来てくれたAは、なんか凄いニコニコしてる。ミンソク君とキスしたから？もしかして、もう彼女になっちゃったのかな。

「ギョンス君、何して遊ぶ？」

「え？」

「あれ？遊びに来てくれたんじゃないの？」

うん。まあ違うけど、それでもいいか。

「じゃあ、イエスノーゲームしよう」

「何それ？」

「ん？僕の質問にイエスかノーか答えるだけ！簡単だよ」

僕も今考えたから。

「分かった！」

「A、嘘ついたら駄目だよ」

「うん」

「嘘がバレたら罰ゲームだから」

「つかないよー。早く始めよ」

よし。これで聞きたい事、全部聞こう。馬鹿正直なAは、嘘つかないし。