初恋の復習３ (ページ21)

今日:7 hit、昨日:8 hit、合計:329,095 hit

x ページ21

クラス対抗リレーに出る生徒への召集がかかってジスがその場から離れた。

僕はジスの言った事が正直信じられない。

ジスは、Aの事が嫌いで、僕らに対する態度も悪いし、いつもAの邪魔ばかりする。今日だってそうだ。
ミンソク君の事が好きなのに、Aを助けるような事を言うとは考えられない。

それに、もし本当にそんな事があったら、Aは僕に泣きついてくる筈だ。鼻血の時みたいに。
ミンソク君だって、僕に言わなくてもベッキョンには言う筈だし。

だけどそんな話はベッキョンはしなかった。

ジスが何か企んで、僕に嘘を言ったとしか考えられない。

対するユアは、クラスの誰からも好かれるような子で、まさか影でそんな事してるなんて到底思えない。Aとも接点なんか全く無い。

だから、昼食の時はびっくりした。ユアがそんな風に思ってたんだって。でもそれも、Aが僕たち以外と話をしないからで。

はぁ……何が本当なのか分からない。

ミンソク君に聞けば嘘か本当かすぐに分かるのに、ジスが嘘を言う必要はある？

ユアがAに、そんな事をする理由は？

新しくなった上履きと体操服。長縄跳びでの怪我。

こっちに戻ってこないA。

考え出すと余計分からなくなって、気が付くともう最後の種目のクラス対抗リレーも終わってしまっていて残すところは、閉会式だけとなった。

途中まで優勢だった僕たち白組。だけど、優勝したのは赤組で。

なんだか全くスッキリしない。

こうして僕たちの体育祭が終わった。