初恋の復習３ (ページ20)

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大した怪我じゃ無かったけど、まだここにいると言うAを置いてベッキョンと席に戻る事にした。

「ギョンスどう思う？」

「引っ掛かって躓いたんだとしても、ちょっと離れ過ぎてるかな」

「絶対誰か押した」

「でも、なんで？」

「さあ、分かんないけど。俺さ、最近ちょっと変だなって思ってた事があって」

「なに？」

「Aちゃんの上履き、新しくなったの知ってるだろ？」

「あ～。持って帰って洗ったら色移ったとかいう」

「でもさ、上履きなんて他のもんと一緒に洗う？」

「色落ちし易い靴と洗ったんじゃないの？」

「それに、今着てる体操服も新しいんだ」

「え！」

「俺、注文する時一緒に購買行ったから」

「じゃあ最近、体育見学してたのって体操服無かったから？」

「うん。名前の刺繍入れるから、ちょっと時間かかるだろ？またミンソクに借りればって言ったんだけど、いいって」

「……そうだったんだ」

「ミンソクがさー、俺にAちゃんのトイレ行く時、毎回付いて行けって言うのもおかしいしさ」

「あれミンソク君が言ったんだ」

「そうだよ。俺の事変態だとでも思ってた訳？」

「うん」

「おい！……もしかしたらミンソク何か知ってるのかも」

「だね」

席に着くとミンソク君の姿は無かった。応援に行ってるみたいだ。

3年生の騎馬戦を見ていると隣から「ねえ」と声を掛けられる。そちら側は嫌な予感しかしないので、聞こえないふりをしていると、肩を叩かれた。

「……なに」

「ちょっとこっち来て」

「なんで」

「いいから、早く」

ジスが自分の椅子に座って、僕はミンソク君の椅子に座らせられた。

「さっきのイ・Aどうしたの」

なんで僕に聞くんだろ。ベッキョンもいるのに。

「あー、縄に引っ掛かって躓いたみたい」

「ふーん。まあドジそうだからありえなくは無いけど」

「それだけ？じゃあ「あんたの隣の女がした事知ってて仲良くしてんの？」

「え……どういう意味？」

「そのままの意味だけど」

「ユアが何かしたの？」

「水かけたのあの子達だよ」

「水？」

「それも知らないんだ。へー。まぁ知ってたら、とっくに犯人見つけてるか」

「どういう事？」

「イ・Aがミンソクの体操服着てた日。トイレでバケツの水かけられたんだよ」

「……嘘」

「私の友達が見てたから。それで私がミンソクに教えたわけ」

「本当にユアが？」

「だからそう言ってんじゃん。本人に確かめれば？まっ、言う訳ないか」